タレントの中居正広さんが女性とのトラブルを事実と認め、2025年1月10日、お詫びコメントを発表した。その翌日、テレビのワイドショーはこれを一斉に取り上げたが、それぞれの局に中居さんの出演番組があり、扱いにくそうだった。
逃げ腰だったフジテレビ
日本テレビ系「DAYDAY.」の山里亮太MC(南海キャンディーズ)は、苦しそうな表情で「すごくお世話になっている方なので、こんな形で話すのはいろんな思いがあるんですけど」と話し出す。
「トラブルがあったことは事実で、お相手の方もいてという話で、まだトラブルがどういうものなのか分かってない状態で何かを言うことはできないですし、これからどうしていくのか。こうやって情報番組をやっていくうえで、ちゃんとわかった事実に対して言葉を発していくとしか言えないです」
そう絞り出したが、歯切れは悪い。
情報番組としては何か言わなくてはならないが、本当は触れたくないということなのだろうか。
まるで逃げ腰だったのが、局幹部が関与したのではないかと疑われているフジテレビ。「めざまし8」では、中居コメントを要約して簡単に伝え、「フジテレビ社員が関与していたとも報道されましたが、フジテレビは否定するコメントを発表しています」と釈明して2分ほどで片づけた。
前日に民放キー局として初めて中居さんのトラブルを報じたTBS系「THE TIME,」も、コメント発表を伝えただけだった。
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復活の見通しはなし
これに比べて、「(中居さんの)コメントに関して言うと、疑問もありますねえ」とはっきり言及したのは、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」の玉川徹レギュラーコメンテーターだ。玉川氏は
「『示談が成立したことにより、今後の芸 能活動についても支障なく続けられることになりました』というのがあるのですが……」
と切り出し、
「タレントさんや芸能人の仕事というのは、自分が仕事できるということと、依頼があるということの両方をもって成立するわけですね。依頼があるということは、そのタレントさんの信頼性とイメージによって立つものだと思うんですけど……」
と話した。
中居さんがこれまでと変わらず仕事をすると宣言しても、社会一般がそう認めるとは限らないというのだ。現実に、中居さんのレギュラー番組はすべて放送休止になっている。芸能記者たちの見方では、復活はかなり先になるといわれている。
(シニアエディター 関口一善)