入社して初めて目にした光景は衝撃的でした。黒い画面に浮かぶ緑色の文字、聞いたことのない「COBOL」という言語。時代遅れだと思っていたそのシステムが、今では私の誇りとなっています。

緑の文字が躍る給与計算プログラム

私の会社では、今でもCOBOLという言語で給与計算をしています。黒い画面に浮かぶ鮮やかな緑色の文字、キーボードをたたくカタカタという懐かしい音。新入社員のころは「なんて古いシステムなんだろう」と思っていましたが、今では愛着すら感じています。

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査察官を戸惑わせた魔法の箱

ある日、システム監査で来た新任の査察官が、この光景を目にして驚いていました。現代のパソコンしか見たことのない人にとって、これは本当に異世界のような光景だったのでしょう。不適切なソフトウェアの有無を確認するために来られたのですが、そもそも見たことのない言語で、このシステムの調査方法がわからず、困惑している様子でした。