妹のために貯金を渡せ!
その日をきっかけに、両親は連日「金を渡せ」と連絡してくるように。妹をダシに使って、婚活やエステに必要だからと言うのです。妹も、「姉なんだから当然」といった様子です。
これまでの仕送りが原因で貯金などほとんどなかった私は、即座に却下。すると母が、「誰があんたを産んで育ててやったと思うの?」と声を荒げたのです。さすがの私も怒り心頭。もう3人とは絶縁しようと決意し、実家に電話をかけました。
「ねぇ、次の仕送りはいつ? 早くしてよ!」と開口一番、またお金を無心してきた妹。私は冷たく宣言したのです。「仕送りどころか、もう連絡もしません。私はあなたたちとは絶縁します!」
すると、妹が高らかに笑い出しました。
「親に仕送りもできない貧乏な姉なんていらない! こっちこそせいせいする!」
どうやら彼女は大企業の部長と婚約したそうで、私のような人間が姉だと知られたくないのだとか。否定する理由もないので、私はそのまま別れを告げて、電話を切りました。
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しばらくして…
しかしその数カ月後……。突然妹から着信がありました。
数回は無視していたのですが、あまりにしつこいので出てみると、慌てふためいた様子の両親と妹の大声が聞こえます。
「あんたさ、本当はお金持っているんでしょ? 5万でもいいから、さっさと前みたいに仕送りしてよ!」「旦那の稼ぎだってあるはずよ!」
もう絶縁したのだから仕送りはしない、と言いましたが、両親と妹が引き下がる様子はありません。
聞けば、妹は婚約者にだまされ、大金を貢がされていたとのこと。絞るだけ絞り取られて、結局捨てられてしまったようなのです。