「マンションをフルリフォームしたいけれど、費用が心配」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。
この記事では、こうしたお悩みを持つ方に向けてマンションのフルリフォームにかかる費用相場を事例と合わせて解説します。
また、実際にマンションをフルリフォームするときに費用を抑える方法や注意点もご紹介するのでぜひ参考にしてください。
▼マンションの箇所別リフォームにかかる費用が知りたい方はこちら
マンションリフォームの費用相場を箇所別・予算別に紹介!事例や注意点も
1.中古マンションのフルリフォームはどこまでできる?注意点を解説
一戸建てとは異なり、マンションのリフォームは管理規約によって内容が制限されます。まずは一般的にリフォームが可能な範囲と、制限を受けやすい範囲を把握しておきましょう。
1-1.「共用部」はリフォームできない
マンションで個人がリフォームできる範囲は、自身が所有する「専有部」のみです。普段は所有者のみが使用するスペースでも、以下は共有部と見なされるので注意しましょう。
玄関ドア
窓、窓枠
ベランダ、バルコニー、専用庭
駐車場、駐輪場
玄関ドアや窓は、外から見たときのマンション全体の景観に影響するため共有部とみなされます。また、ベランダやバルコニーは万一の際に避難経路として使用するため、原則としてリフォーム不可です。
そのほかにも管理規約によるさまざまな制限があるので、事前に確認するようにしましょう。
共用部分と専有部分の違いは、こちらの記事も参考にしてください。
もっとわくわくマンションライフ「ご存じですか!?分譲マンションの共用部分と専有部分の違い」(あなぶきハウジングサービス)
1-2.「間取り変更」や「水回りの移動」は制限されやすい
マンションの構造にもよりますが、間取りの変更には制限が生じることがあります。マンションの構造には、柱や梁で建物を支える「ラーメン構造」と、壁で建物を支える「壁式構造」の2種類があります。例えば、間仕切り壁を撤去して広い部屋にしたいと希望しても、壁式構造のマンションでは壁を撤去することができません。
また、水回り設備の位置を変えたい場合には、排水管を移動できるかどうかが問題になります。配管を通すスペースが取れないと、希望する場所に水回り設備を移動することは難しいでしょう。
とはいえ、いずれも内容によっては可能になるケースもあります。まずはリフォーム会社に現地調査を依頼し、どこまでリフォームできるのか相談することをおすすめします。
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2.マンションのフルリフォームの費用分布
マンションのフルリフォームにかかる費用の相場は、450万円~860万円ほどです。マンションのフルリフォームは、設備と内装材を一新する工事を指すこともあれば、間取り変更を伴う大掛かりな工事を指すこともあります。施工会社によって定義が異なるため、費用相場にも幅が生じます。
また、同じ工事内容でも、設備・内装材の種類やグレード、施工面積などによって費用は大きく変わります。そのため、具体的な費用を把握するには個別の見積もりが必要です。