文具のとびら編集部
1887年創業のステーショナリー・レザーグッズブランド「スマイソン」。チャールズ国王、カミラ王妃から王室御用達(ロイヤルワラント)を授与されているラグジュアリーブランドだ。伝統とクラフトマンシップに裏打ちされた、上質でモダンなステーショナリーやレザーグッズを特徴としている。
日本国内においては、これまで本国直営のECショップを運営してきたが、2025年春夏コレクションからは、ルックホールディングスが代理店となり、ECショップに加えて直営店や卸売にも力を入れていく。
「文具のとびら」編集部は、2024年12月11、12日に東京・赤坂で行われたプレスプレビュー(展示会)にお邪魔してきました。
一目で上質とわかる美しいアイテムの数々に思わずうっとり。スマイソンのステーショナリーの魅力についても伺ってきました。
職人が手作業で作る、上質なステーショナリー
文具関連では、手帳やノート、レターセットをはじめ、筆記具やペンスリーブなどを展開。一部レザーアイテムへの刻印サービスも行っている。
ノートブック(税込9900円〜)には、オリジナル紙「フェザーウェイトペーパー」を使用。1㎡あたり50gという軽さを誇る紙で、薄くて軽い分、1冊に多くのページを収めることができる。通常、こうした薄さの紙は万年筆の使用には不向きとされているが、インクが染みたり裏抜けしたりしないよう、厳格なテストを繰り返しているという。品質を保証するため、フェザーウェイトペーパーには地球儀と羽ペンを配した透かしも入れている。ブランドを担当する出石朝美さんは「すべるようななめらかな書き心地が特徴です。このノートを使い始めると他のものが使えなくなってしまいます」と太鼓判を押す。
また、メッセージカード(1枚税込2970円〜)も豊富に用意。高級感漂うカードは誕生日や記念日によく贈られているそうだ。カードセット(カード・封筒各10枚入り、税込6600円〜)も展開しており、イギリスでは馬蹄やハチなど”ラッキーチャーム”のデザインが入ったものが人気だという。
ノートのなかでも高価なものは6万円を超えるなど高価格帯のアイテムも多いが、その理由はレザーや紙といった素材へのこだわりに加えて、職人による手作業の工程が多いためだという。イギリス・ロンドン郊外の自社工場で、高い技術を引き継ぐ職人たちが昔ながらの機械を用いて、手作業で製品を作っている。
例えば、ノートやダイアリーの見返し、カードに付属する封筒のティシューライニングなどは、職人が手作業で糊づけをしているそうだ。それゆえに微妙な個体差があるのも、温かみが感じられる製品の魅力として支持されているという。また、ノートやダイアリーは、使い終わった後も大切に保管しているユーザーが多いそう。
「ステーショナリーはスマイソンのアイコンです。日本で本格展開するにあたり、書くことの豊かさ、楽しさを伝えていきたいです」と出石さんは話す。
2025年1月29日には東京・伊勢丹新宿店に直営店の開店を予定している。
プレスプレビューでは歴代の限定品やギフトボックスなど、伝統を感じる貴重なコレクションも展示