酒に酔って自宅マンションの隣室へ無断侵入するトラブルを起こした俳優の吉沢亮さん(30)は、所属事務所アミューズの公式サイトで謝罪したが、主演映画が公開延期になるなど余波が続いている。
その一方、謝罪の姿勢を評価する声もネット上で出ており、吉沢さんを広告に起用しているアイリスオーヤマは、タレント契約の継続を決めたと発表した。
所属事務所アミューズ「すべての責任は吉沢にある」
報道によると、吉沢さんは、東京都港区にある自宅マンションの隣室に2024年末、無断で侵入した疑いが持たれ、警視庁から任意の事情聴取を受けた。「トイレをしたくて勝手に入ったのだと思う」などと供述したといい、被害者に謝罪してマンションからはすでに退去している。
これに対し、アサヒビールがCMの契約を中途解約すると発表したほか、花王もCM動画をサイト上から削除している。
騒ぎを受けて、所属事務所アミューズは25年1月14日、「吉沢亮に関するご報告」を公式サイトに出し、隣室の被害者と示談が成立したと発表した。吉沢さんも深く反省しているとして、今後も支え続けるとする一方、被害者への批判は止めてほしいと訴え、「すべての責任は吉沢にある」と指摘した。
吉沢さんも、この報告を受けて謝罪し、「あまりにも身勝手で非常識な行為により、多大なご迷惑をお掛けしました」と述べた。そして、「自分を正し、人として成熟するよう精進してまいります」などとしている。
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「降板し謹慎が妥当」「また素敵な演技を」と様々な声
飲酒トラブルの影響は、なおも続いている。
吉沢さんが主演する映画「ババンババンバンバンパイア」は1月14日、公式Xを更新し、2月14日に予定されていた公開を延期すると製作委員会と配給会社の松竹が発表した。「諸般の事情に鑑み、関係各所との協議の結果」だとしている。延期に伴い、1月21日の完成披露試写会も中止することを同時に発表した。新たな公開日は、決定次第発表するという。
一方、アイリスオーヤマは14日、吉沢さんのタレント契約を継続すると発表した。吉沢さんについて、「卓越した表現力と幅広い支持層を持つ俳優」だとし、「今回の契約継続は、吉沢亮さんの今後の挑戦を応援し、共に頑張っていきたいという当社の決意を示すもの」だとした。
ネット上では、「一度落ち着くまで降板し謹慎が妥当な選択肢だ」「『今後禁酒します』くらいあっても良かった」と厳しい声はなお見られる。その一方、「お酒との向き合い方次第で前向きに進んでいける」「しっかり反省してまた素敵な演技が見れることを期待」とのエールも寄せられていた。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)