2児の母でありヲタクであるエェコさんによる、お父さんが倒れたときの話を描いたマンガを紹介します。
エェコさんのお父さんは脳の病気で倒れ、リハビリ院に入院。記憶力低下が顕著で預金も資産もない状態だったので、生活保護を申請して支給金を受けることに。
山あり谷ありの数カ月を経て、ある介護施設が受け入れ可と言ってくれました。しかし、要介護度の調査結果が出てからの入所に。年明け後、医師からもう回復は望めないと言われました。要介護度は4となり、その後に入所日とお父さんの住居の引き払い日が決定。ところが、娘がPCR検査で陽性となり、当時は新型コロナが5類になる前の話で外出禁止期間があったことで、エェコさんも自宅待機を余儀なくされます。お父さんの入所手続きは援護課の担当者に、団地の解約手続きは緊急連絡先に登録してあった叔母さんにお願いすることに。バタバタの中、施設から「最期の迎え方」を決める書類が到着。迷うエェコさんですが、以前お父さんが「自然に死なせて」と言っていたのを思い出し、「自然な最期を迎えたい」を選択しました。その後、お父さんが発熱して新型コロナの検査結果待ちに。続けて「自然な最期を施設で迎える形で良いか」と確認され、がくぜんとしてしまいました。「私の選択で命が決まるなんていやだ」と、電話口で震え続けたエェコさん。しかし最後に脳裏に浮かんだのは、あのときのお父さんのひと言でした。
無情なお知らせ
お父さんは、不自由な体ながら施設で平穏に過ごすのだろうと想像していたエェコさん。それがこんなにも早く最期の選択を確認されるとは……。翌日、新型コロナは陰性だったものの、今度は低体温状態になっている様子。食事も取れていないため「大変危険な状態です、覚悟をしてください」と宣告されたのです。
父の「危篤宣告」に、私はぼう然と立ち尽くしました。するとまた施設から電話があり、防護服を着ての面会がOKに。私ひとりしか会いにいけませんが、それでも特別なはからいには感謝です。
いよいよ、そのときが来るのか……。私はほろ酔いで顔を赤らめた父の笑顔を思い出していました。
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入居してすぐ危険な状態になってしまったお父さん。いつかはそのときが来るとわかっていても、気持ちは追いつきませんよね。防護服を着てでも会えることになってよかったです。取り計らってくれた施設の人たちには感謝ですね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者/エェコ
2児のヲタママ。「ヲタママだっていーじゃない!」というブログを運営中。育児コミックエッセイ連載やweb広告漫画を執筆している。