2024年オフ、ロッテからポスティングシステムを利用し、メジャー移籍を目指す佐々木朗希の移籍先が絞られてきた。
米国の複数のメディア報道によると、ドジャース、パドレス、ブルージェイズの3球団が移籍の有力先に。獲得に乗り出していたヤンキース、メッツ、カブス、ジャイアンツ、レンジャーズの5球団は、佐々木の代理人サイドから断りの連絡が入ったという。
名門・ヤンキースは日本人選手の獲得に苦戦
かつて松井秀喜(現ヤンキースGM付特別アドバイザー)、田中将大(現巨人)などがプレーした名門・ヤンキースだが、近年は日本人選手の獲得に苦戦している。
大谷翔平(ドジャース)がエンゼルスからFAとなった際や、山本由伸(ドジャース)がポスティングシステムを利用してメジャー挑戦を目指した時に獲得に乗り出したが、ライバル球団のドジャースに敗れる形に。佐々木とも縁がなかった。
豊富な資金力を持つメッツは千賀滉大が所属し、今オフはヤンキースからFAとなったファン・ソトを15年総額7億6500万ドル(約1147億5000万円)の大型契約で獲得したが、佐々木の獲得レースから脱落。鈴木誠也、今永昇太が投打の軸を務めるカブスも獲得に熱心だったが実らなかった。
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温暖な気候は人気の要因
スポーツ紙デスクは
「ドジャース、パドレスが日本人投手に人気なのは温暖な気候であることが大きい。佐々木はコンディションに神経を使うので、春先も肌寒い東海岸の球団は獲得に向けて苦戦が予想されていました。その中でブルージェイズが残っているのが意外です。ドジャースやパドレスのようにメディアの注目度が高いわけでなく、伸び伸びプレーできるのが強みかもしれません」
と分析する。
ドジャース、パドレス、ブルージェイズの中でどの球団を選ぶか。佐々木の決断が注目される。(中町顕吾)