2024年7月の都知事選で小池百合子都知事に敗れ次点となった元広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(42)が25年1月15日、地域政党を設立するとして都内で会見を開いた。

「党首」石丸氏は都議選に立候補せず

石丸氏が25年夏の東京都議選に向けて立ち上げたのは、地域政党「再生の道」。候補は「即戦力となる人材を求める」とし、年齢や性別を問わず、「かなりオープンな形で公募していく」と語った。全42選挙区で候補者を擁立することを目指すという。

さらに、「鉄のおきて」として当選した議員の任期は2期8年を上限とする方針も明らかにした。「東京都民のために、中長期的な視点を持って、合理的な判断ができる人を求めたい」と説明。任期満了後は「どこで政治をしても構わない。むしろ応援します」とした。石丸氏自身は党首の立場にはなるが立候補しないとした。

新党設立の目標については、「議員の椅子にしがみつく政治屋を一掃したい」「後ろ盾がなくても選挙に出られるシステムがあったらいいと思い、作った」などと説明している。

選考過程は3段階で、書類審査、テスト、面接を行う。面接は1人15分、石丸氏との面談を1対1で行うと説明。「2次選考の結果から公開、公表します」と語った。エントリー期間は1月15日17時から2月16日まで。

実現を目指す具体的な政策については、明言を避けた。記者との質疑応答の中で、その理由について「各候補者が各選挙内で主張すべきことを主張してもらう」と語った。選挙区が分かれている意味はとして「その地区にゆかりのある人が出ているというのが大事」だとして、「(石丸氏の住んだことのある)錦糸町と練馬区、同じ東京都だが環境が全然違う。なのに同じ主義主張をする、政策判断の軸を示すのは無理だと思う。実際問題」と説明した。