北関東で在宅イラストレーターと事務パートのWワーカーをしているイシイです。
50代になってから、かねてから憧れていた着物を少しずつ着るようになり、普段の生活の中にカジュアルにとりいれたくて、できるだけお出かけ先には着物を着ていくようにしています。
今回は、どんな場所で楽しんでいるかをお伝えします。
初心者こそ冬から着物!
私の楽しみ方を紹介する前に「初心者こそ冬から着物」説をお話しさせてください。
初めて着物に挑戦する方への「最初は浴衣から試してごらん」というアドバイスを聞いたことがある人もいると思います。着物の下に着る長襦袢が不要な分、手順も少なく、用意する紐などの小道具も減るため、浴衣がおススメなのは確かに納得です。
とはいえ、昨今の夏の暑さ。せっかくエアコンの効いた室内でキレイに着たとて、外に出た途端に汗がダラダラ……ツラいお出かけになる可能性もあります。
そこで私が思ったのは「初心者こそ冬から着物」説。寒くないようにレギンスやババシャツを着込み、長襦袢、着物を重ねるのです。練習で何度も脱ぎ着しても夏のように汗ばまないので、着物も傷まないし、かなりおすすめです。
「初心者こそ冬から着物」説。私のおすすめのポイントは① ハイネックと合わせると、衣紋がうまく抜けないのもあまり気にならないこと
② おはしょりや帯の仕上がりがへなちょこでも、羽織などを着てしまえば目立たないこと
です。
さらにアームウォーマー・マフラー・ブーツ…使い慣れた洋服の小物を合わせることで、より暖かく、そして着物への心のハードルが下がる気がしませんか?
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着物で美術館巡りや映画鑑賞へ
なるべく気負わず、普段のお出かけに着物を着て出かけたい!と考えている私が足を運びやすいのは美術館やギャラリーです。元々アートを見に行くのは大好き。自分の好きなものを見るためなら、出かける前の身支度も苦になりません。
気をつけたいのは、
足音のしない履物を選ぶこと。
……草履だと音を立てがちなので、私はスニーカーを履いたりします
帯を崩れにくいカルタ結びにすること。
……田舎から都内美術館へは、電車に乗る時間が長いからです
この秋冬は、田中一村展、北斎展、地元のギャラリーなどを着物で巡りました。
映画館も気軽に着物でお出かけするのにオススメです!というのも、映画館に来る方は当然映画を観るために来ているわけで、皆さん私の服装なんか気にしていないから。
先に書いた美術館・ギャラリーも同じことがいえますね。みなさんの目的はアート。
初心者は自分が着物をきちんと着られているか心配なものですが、人の目が自分に向かない美術館や映画館といった場所は安心できます。
「ここなら出かけても安心」という場所を増やしていくのがいいのかなと思います。安心すると、なんとなく勇気が出ますもんね。もっと着物を着て出かけよう! という勇気が出たら、どんどん着てどんどん出かける、といういい循環ができそうです。
そうそう、映画館に行く時もシートに体を預ける時間が長いので、帯は潰れにくい形が良いと思います。