大リーグのロサンゼルス・ドジャースに入団した韓国出身のキム・ヘソン内野手(25)が2025年1月14日、韓国・仁川国際空港で地元メディアの取材に対応し、同僚の大谷翔平選手(30)とのエピソードを披露した。
大谷「アンニョンハセヨ(こんにちは)、ヘソンさん」
キムは昨オフ、ポスティングシステムを利用して韓国プロ野球(KBO)リーグのキウム・ヒーローズからドジャースに移籍。複数の米メディアによると、3年総額1250万ドル(約19億3750万円)で、2年間の球団オプション付きだという。
「スポーツ朝鮮」(ウェブ版)によると、キムは複数の大リーグ球団との交渉に備え、24年11月に渡米した。その際、大谷と同じ施設で練習をしたという。大谷とキムの代理人は同じ「CAA」ということもあり、対面が実現したようだ。
キムは取材陣に対して、米国での大谷とのエピソードを披露した。
大谷はキムに対していつも自分から韓国語で「アンニョンハセヨ(こんにちは)、ヘソンさん」と、あいさつをしてきたという。韓国語を話す大谷に驚くとともに、大谷の謙虚な姿勢に感激し、大谷と会話するために現在、日本語を猛勉強中だという。
「スポーツ朝鮮」は「大谷は、キム・ヘソンがメジャーリーグに適応するのに非常に大きな支えになる見通しだ」と期待を寄せた。
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キムの入団直後、大谷は韓国語でSNSに「ようこそ友よ」と投稿
野球人気が高い韓国では、大谷の注目度は非常に高い。
地元メディアは連日、大谷の特集記事を組むほどだ。キムがドジャース入りした直後に、大谷が自身のインスタグラムでMLB公式サイトを引用しながら、韓国語で「ようこそ友よ」と投稿したことも大きな話題となったという。
キムは「走攻守」揃った国内屈指の内野手で、24年シーズンは、127試合に出場。打率.326、11本塁打、75打点、30盗塁を記録。プロ8年で、通算打率.304、37本塁打、386打点、211盗塁をマークし、21年シーズンに46個の盗塁を成功させ、盗塁王のタイトルを獲得した。
大谷の同僚として韓国で注目されるキムだが、25年シーズンは大きなチャンスとなる。セカンド候補に挙げられる中、セカンドのレギュラーだったギャビン・ラックス内野手(27)がトレードでシンシナティ・レッズに移籍。ライバルが放出されたことによって、出場の機会が増えるとみられる。
「スポーツ朝鮮」によると、キムは「1つのポジションではなく、野球選手としてどこに出てもプレーできる選手にならなければならない。どのポジションでも構わないし、よく準備してチームから任された任務をうまくこなせるようにしたい」と意気込みを語ったという。