心のモヤモヤ…どうしてる?医師が教える!気持ちスッキリ簡単習慣7選

原因不明の疲れの原因として考えられる、自律神経の乱れ。その改善のためには、日常生活の中で体と心、双方のケアをしてあげることが大切です。前回の記事では、「体」の疲れをとる簡単習慣を紹介したので、今回は「心」の疲れをとる習慣を伝授!最後に「心と体をゆるめるプチ技」も紹介します。

教えてくれた人のはこの3人

川野泰周さん(かわの・たいしゅう)さん

臨済宗建長寺派林香寺住職・精神科医。慶應義塾大学医学部卒業。『「精神科医の禅僧」が教える心と身体の正しい休め方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)他著書多数。

「心=脳が疲れると自律神経が乱れ、体の不調につながります。心と体は切っても切れない密接な関係なので、自律神経を整えるには、体だけでなく心にもアプローチすることが大切です」と医師で禅僧の川野泰周さん。

久手堅司さん(くでけん・つかさ)さん

「自律神経失調症外来」等を開設する、せたがや内科・神経内科クリニック院長。『不調にさよなら! 自律神経を整える50のこと』(宝島社刊)他著書多数。

「体がだるい、やる気が出ない」など、一般的に“疲れ”と捉えられている症状の多くは、自律神経の乱れによる“不調”です。病院で検査しても異常は出ないため“ただの疲れ”で片づけられがちです」と自律神経専門医の久手堅司さん。

渡邉賀子(わたなべ・かこ)さん

漢方専門医、帯山中央病院理事長。1997年に北里研究所で日本初の「冷え症外来」開設。『医師がすすめる漢方生活:365日の養生』(Gakken刊・共著)他著書多数。

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心の疲れをとる鍵は「脳の緊張を緩める」こと

「自律神経はメンタルの影響を強く受けていて、ストレスで心が緊張すると交感神経が活性化します」と語るのは、川野さん。「それが続くと自律神経のバランスが乱れ、不調の原因に。“疲れ”と捉える人もいるでしょう」と川野さん。

心の疲れを癒やすにはどうすればよいのでしょう。

「おすすめは、次々に湧き起こる思考を止めて脳の仕事を減らすこと。香りや音楽でリラックスしたり、何もせずじっと雲を眺めるのもいいでしょう。生産性ばかりが求められる現代ですが、何もしない一見無駄な時間こそ、実は心身の健康のために必要なのです」とのこと。

そこでここからは、川野さん・久手堅さん・渡邉さんに聞いた隙間時間にできる「心の疲れをとる7の習慣」をご紹介します。

前回の記事では簡単にできる「体の疲れを取る10の習慣」を紹介しているので、あわせて実勢してみてくださいね。