
心の疲れをとる小さな習慣7選
1.「ありがとう」をたくさん口にする
ちょっとしたことに対しても感謝の心を持つだけでなく、「ありがとう」と言葉に出しましょう。ネガティブな思いが薄くなり、言った自分だけでなく、言われた相手の幸福度も高まります。(川野さん)
2.スマホを見る回数を減らす
スマホは、見るたびに新しい情報が脳に飛び込んで、交感神経を刺激してしまいます。ベッドに持ち込んで寝る前に情報収集なんてもってのほか。SNSを見て誰かをうらやましく思ったり、自分を否定したりしてしまうなら、もう見ないと決めるのも賢い手です。(久手堅さん)
3.急いでいるときこそ空を見上げて深呼吸する

流れる雲を目で追う、雨の音にじっと耳を澄ます、など目の前にある現象だけに意識を向けるのは、脳の疲れを癒やすのに最適。急いでいたり、忙しいときは心が張り詰めがちですが、それは自律神経のピンチ。そんなときこそ一息ついて空を見ることが大切です。(川野さん)
4.本当にリラックスできる音楽とは
ゆったりしたリズムで、音程の上下も少なく、感情が大きく揺さぶられない曲が効果的です。クラシックならショパンやリストよりバッハやドビュッシー。ジャズやボサノバもおすすめです。ギターだけ、ピアノだけ、など楽器1種類のものもよいでしょう。(川野さん)
5.昔の自分や他の誰かと比べない
加齢によってできなくなることは、どうしても増えてしまいます。できないことにとらわれると自律神経のバランスを崩します。今できること、少しでも上達したことを探して、自分をほめてあげましょう。そして、人と比べる必要もありません。自分は自分です。(渡邉さん)
6.ペットやぬいぐるみに思いを語る
ストレスや悩みごとは、言葉にして語ることで、自然に思考が整理され、心を落ち着かせる効果が。ペットやぬいぐるみなら、デリケートな話も打ち明けやすく、無用なアドバイスでかえってストレスになるリスクも、相手の負担になる心配もありません。(川野さん)
7.思考の最後に「……という物語」とつける

頭の中で同じ考えばかりがグルグル回って眠れない、ということはありませんか。考えるのをやめようと思ってもついまた考えている。そんなときは、思考の最後に「……という物語」とか「……と思ってみたり」とつけると、本をパタンと閉じるように思考から距離を置けるでしょう。(川野さん)
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心と体をゆるめるプチ技~隙間瞑想~
瞑想は自律神経の調節を助けてくれます。短時間でも何か一つのことに意識を向けたらそれが瞑想。雑念が入っても、そこから戻ればOKです。日常生活で目の前の小さな現実に注意を向ける習慣が大事です。(川野さん)
歯磨きしながら
1本目、2本目と歯だけに意識を向けながら歯を磨きます。歯ブラシが歯に当たる感覚を感じましょう。
野菜を切りながら

切る包丁の感覚、まな板に当たる音などに意識を注ぎます。千切りなど単純な動作も効果大です。
おいしいものを味わいながら
テレビや音楽は消して、目の前の食事の香り、色、味、歯ごたえなどを“ゆっくり”と感じながら楽しみます。
取材・文=松尾肇子、原田浩二(ともにハルメク編集部)、イラストレーション=金子なぎさ
※この記事は、雑誌「ハルメク」2024年7月号を再編集しています