
肌トラブルの原因になる成分を知るには?
化粧品選びで大切なのは、今の自分の肌に合うものを選ぶこと。「40代の延長でスキンケアしていませんか」で、そうお話ししました。これは言い換えると、肌に合わない成分(添加物)が入っていない化粧品を選ぶ、ということにもなります。ですが、肌に合わない成分が何なのかって、自分ではわからないですよね?
頻繁に特定の化粧品でアレルギーが起きたり、皮膚の状態が悪くなるなど、化粧品によって肌トラブルが起きやすいと感じる人は、皮膚科医に相談しましょう。
化粧品成分を用いてパッチテストを行い、特定のアレルギー原因となる成分を予測してもらうことができます。肌に合わない成分(添加物)が何なのかを把握することで、それらが配合されていない化粧品を選べるようになり、肌トラブルが解消されるはずです。
皮膚科に行くまでではなくても、たとえば香料やエタノールなどの苦手な成分がある場合は、パッケージなどの表示を参考に化粧品を選ぶとよいでしょう。無添加と謳っていなくても、「無香料」「エタノールフリー」「合成着色料不使用」のように、配合していない成分を表示している化粧品は多くあります。
自分の肌に負担のないと思われる成分については、あまり神経質にならなくてもいいでしょう。
また、商品によっては、「アレルギーテスト済み」等の表示がされているものもあります。 「アレルギーテスト済み」「皮膚刺激テスト済み」などの表記は、内容に科学的根拠があれば表示できます。ただし、それによる「すべての人にアレルギー、皮膚刺激が起こらないということではありません」などのデメリットも同程度の大きさで目立つように表記するきまりになっています。化粧品による肌トラブルが起きやすい人は、こちらも参考にするとよいでしょう。
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化粧品が合うかは、肌で試して確かめる
表示を参考にといわれても、細かい成分表示を読みこなすのは大変ですよね。そこでまずは、パッケージに記されている特徴や成分を見て、「自分に合いそう」と思う化粧品を見つけてください。次に、サンプルをもらうか、お試し用のサイズのものを肌につけて試してみましょう。
いきなり顔につけるのではなく、腕の内側などの柔らかい部分につけてみることから始めてください。それで大丈夫だったら、顔につけてみる。一晩つけてみれば、合うか合わないかは概ねわかります。化粧品をつけて肌がムズムズしたり、ほてったり、赤くなったり、かゆくなったりしたら、すぐに洗い流してください。その化粧品が合わないという証拠です。
私自身も、お土産などで外国製の化粧品をいただくことがありますが、ちょっと不安に思ったら、まずは試してみてから使うようにしています。結局、化粧品の良し悪しや相性は、自分の肌で確かめるのが一番。無添加化粧品に限らず、化粧品を選ぶときは言葉やイメージだけ見て「大丈夫なはず、肌にいいはず」と思い込まず、自分の肌に聞いてみてくださいね。
次回は「無添加」と同様に、肌によいイメージを抱かれがちな「オーガニック化粧品」についてお伝えします。
次回(13)オーガニック化粧品だから「いい」は間違い
取材・文=田中優子