体脂肪率の正しい測り方は?測定のコツや、ベストなタイミング

体脂肪率を測るときの注意点

ここからは、体脂肪率を測るときの注意点をご紹介します。

食後や運動直後は避ける

体脂肪計や体組成計は、体の中の体脂肪率を直接計測しているわけではありません。体の中に微弱な電気を流すことで体脂肪の量を推定するという仕組みのため、体の中の水分量が変わると、電気の流れ方が変わり、結果に誤差が出てしまいます。

人間の体は約60~65%が水分でできていますが、飲み物を飲んだり、汗をかいたりすることで水分量は増減します。体に水分がたくさんあると電気が通りやすい状態になり、体脂肪率が通常よりも低く表示されます。

また、入浴や運動による体温の変化も、電気の通り方に影響します。正確な体脂肪率の数値を把握するためにも、なるべく水分や体温の影響を受けないタイミングで計測することが大切です。

ペースメーカーを装着している人は体脂肪計を使用できない

体脂肪計や体組成計では、体内に弱い電流を流すことで体脂肪率などを計測しています。この電流により、医用電気機器が誤作動を起こす可能性はゼロではありません。

そのため、ペースメーカーなどの医用電気機器を装着している人は、体脂肪計や体組成計などを使用できません。

(広告の後にも続きます)

体脂肪率は正しい測り方で計測することが大切!

体脂肪率は、家庭用に販売されている体脂肪計や体組成計を使うことで、簡単に測定できます。しかし、測定結果が体内の水分量に影響される点には注意が必要です。体内の水分が増減したタイミングでは、正確な測定ができません。

正確な体脂肪率を知るためには、体内の水分量が変化する食後や運動後は避け、毎日同じ時間、同じ服装など、同じ条件で測ることが大切です。

なお、体組成計の中には「電極のようなもの(本物の電極ではない)」が付いた安価なものも出回っており、これでは体脂肪率は測れません。体脂肪計や体組成計を購入する場合は、信頼できる高精度なものを選びましょう。