出会ったころの夫は、大学時代にダンスをしていたこともあり、腹筋がバキバキに割れている細マッチョタイプでした。結婚後もある程度、体型をキープしていたのですが、転職をきっかけに食事量が増え、体重は増加傾向に……。ダイエットのためと思って始めた夫の行動によって、家庭内が騒然となる出来事が起きてしまったときのことをお話しします。

健康な夫にD判定!?





よく食べる私とは対照的に、元々食が細い夫は、一般の男性に比べるとあまり食べないほうでした。しかし結婚から4年、転職した夫は日々の慣れない仕事によってストレスがたまり、食事量が一気に加速。

また、運動不足も相まって筋肉が脂肪へと変化していき、あれよあれよという間に昔の姿とは別人になっていきました。

そんなある日、このままじゃまずいと思った夫は「俺、体鍛えるわ!」と言い、ジム通いを決心したのです。夫は仕事の合間を縫って熱心にジムに通い続け、徹底的に体を鍛えていました。

日々変化していく自分の姿がうれしいのか、「どう? 筋肉付いてきたでしょ?」と満足そうな様子。そんな姿に私は「本人が満足しているならよかった」と思っていました。

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健康診断の結果を見た夫が顔面蒼白に…

ある日、夫は健康診断を受けに病院へ。今まで健康診断で引っかかったことがない夫は、帰宅後に「今回も大丈夫よ!」と余裕の表情を浮かべていました。

私もこれまでの結果から「今回も特に気になるところはないだろう……」と思っていたのです。

後日、夫の健康診断の結果が自宅に郵送されてきたので、2人で確認することに。すると、夫が「先に見るわ!」と言い、意気揚々と封筒を開封し始めました。

そして、夫が検査結果の紙を広げた瞬間、動きが止まり顔面蒼白になったのです。 様子がおかしい夫に「え? 何? どうした?」と聞くと、「俺……病気なん……?」とひと言。

その言葉に慌てた私は「え!? ちょっと貸して!」と検査結果の紙を奪って確認すると、肝臓の数値だけが異常に高くなっていて「D判定:再検査」の文字があったのです。

めったにお酒を飲まない夫にこんな結果が出るはずないと思った私は「大丈夫! 何かの間違いよ!」と何度も慰めました。

しかし、夫の顔は青ざめ、生気を失ったまま放心状態に……。いつも明るくポジティブ思考の夫が、まったくの別人のようになってしまい、初めて見る憔悴(しょうすい)した姿に私自身も戸惑いました。