更年期が終わったら、なぜか「乾燥」がひどい…55歳からの対策は何が違う?

乾燥肌対策2:内側からの巡りは「腸内環境を考えた食事」で

もう一つ大切なことは、毎日の食事。「若々しい肌と髪の元になる栄養素をたっぷり取りましょう。その際、消化吸収を促し、代謝をアップする食材をかけ合わせるのがポイントです」と対馬さん。同時に、腸内環境を整えることも大切だといいます。

規則正しい生活で腸内のリズムを整えて、腸内の善玉菌を増やす食材を取ることで、腸が活発に動いてしっかり消化吸収できる状態になります。

その上で、肌と髪の元になるたんぱく質を、巡りをよくする食材をかけ合わせて取れば、栄養を体の隅々まで巡らせることができます。

「いわば、肌や髪は、健康のバロメーター。肌や髪を潤すケアは、健康になるための生活習慣なんです」と対馬さん。

さらに余慶さんは「いい土壌においしい作物が実るように、健やかな頭皮が美しい髪を育てます。ただし、一時的に改善したからといってその状態が続くわけではありません」と話します。

大切なのは、日々の習慣の積み重ね。それこそが、何歳になっても若々しい肌を保つ秘訣なのです。

そこで次回は、リンパケア トレーナーの木村友泉さんが実践しているケア、微振動マッサージなどを紹介します。実際に読者が挑戦したところ、2週間で驚きの変化があったので要チェックです!

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教えてくれたのはこちらの3人

対馬ルリ子(つしま・るりこ)さん。1958(昭和33)年生まれ。産婦人科医、医学博士。対馬ルリ子 女性ライフクリニック銀座院長。女性の生涯にわたる健康を支援する、さまざまな活動を行っている。

木村友泉(きむら・ゆうみ)さん。1959(昭和34)年生まれ。薬剤師、リンパケア トレーナー。「LHJ(ライフ&ヘルス ジョイ)」代表。体に負担の少ない健康法としてリンパケアの普及に取り組む。

余慶尚美(よけい・なおみ)さん。1970(昭和45)年生まれ。毛髪診断士、ヘアケアリスト。心と体の両面をケアする「巡り」をテーマに講演や執筆など幅広く活動を続けている。漢方美容にも精通。

取材・文=長倉志乃、塚本由香(ともにハルメク編集部) イラストレーション=船越谷 香
※この記事は雑誌「ハルメク」2021年1月号を再編集、掲載しています。