更年期の乗り越え方「疲れやすさ」を感じたら変えるべき5つの生活習慣

自分の状態を知るのは自分自身でしかできない

健康診断で問題がないからといって、不調がまったくないということはありません。健康診断では「明らかな異常」は見つけることができますが、日々の不調まではチェックできないからです。

例えば婦人科検診では子宮筋腫がある、卵巣が腫れているといった「形」の問題はチェックできますが、更年期によくみられる自律神経の不調やメンタルの不調までは指摘できません。こういった不調は、自分で気付くしかないのです。

本来、自分の体のことは自分が一番よく知っているはず。ただ、先ほども話したように、忙しすぎて自分のことを後回しにしていると、気付いたときには重症になっていることも。

「カレンダーにメモする程度の簡単なやり方でいいので、日々の体調を記録しておくことが大切。例えば、朝起きて調子がいいか、夜寝るときに今日一日、気になったことがあったかどうかチェックします。基礎体温をつけるのもおすすめです。女性ホルモンの微妙な変化は、毎日観察し、記録を続けないとわからないのです」(高尾さん)

自分の体を知ることは、自分を大事にすることと同じ。閉経の前段階である月経不順が起き始めたら、生活の見直しに前向きに取り組んでみましょう。「どれだけいい生活習慣を積み重ねたかが、20年後、30年後の自分を作ります。健康は100点満点である必要はありません。例えば10個あった不調が6個になったら自分を褒めてあげてください。それくらいの気軽さで、自分の体と長く付き合っていけるといいですね」(高尾さん)