【50代夫婦の性&セックスレス事情】長年のセックスレスを解消する鍵は?

「50代夫婦の性&セックスレス事情」4回シリーズの3回目はセックスレス解消のヒントに迫ります。50代夫婦の7割以上がセックスレスといわれる日本で、セックスライフを復活することはできるのでしょうか?夫婦関係の専門家・三松真由美さんに伺います。

夫婦だからこそ「言わなきゃわからない」の精神で

前回の記事では、セックスレスの原因の一つとして「夫婦間のコミュニケーションが足りていない」ことを挙げました。夫婦関係の専門家である三松真由美さんによると、セックスレスを解消するのに、最も大切なのが「夫婦間での話し合い」なのだとか。

「男性は、はっきり言ってもらわないとわからない生き物なので、『雰囲気で察してほしい』といったことは基本的に難しいと考えましょう。わかり合うには話し合いが近道。セックスレス、あるいはセックスに不満があるときは、 とにかく相手に要望を『はっきりと・具体的に』伝えることが重要です」と三松さん。

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「今日抱いて!」…直球すぎると逆効果

「はっきりと・具体的に」伝えることが重要だとはいえ、「セックスして!」などストレートすぎる表現は、逆に相手を萎えさせてしまうので要注意。特にアラフィフ世代の男性は、奥ゆかしさを備え、恥ずかしがるタイプの女性をよしとする傾向があります。

「セックスレスである夫婦の関係性で、いきなり『したい』とストレートに言うのは実際には難しいでしょうし、勇気を出して言ってみても直球すぎると逆効果になるパターンが多いのが現状です。『なんで抱いてくれないの?』などと責めるような態度や、強要めいた言葉も絶対にやめましょう」(三松さん)

挿入をともなう性行為以外のことでも、自分がどうされたらうれしいのかを具体的な例を挙げて伝えることが大切だという三松さん。できそうな範囲から始めると夫婦の距離が少しずつ縮まっていく可能性があるそう。

「例えば、性的な部分にタッチしてほしい、キスをしたい、ぎゅっと抱きしめられたい……など、してほしいことをはっきり言えれば理想的。その段階が難しい場合は、朝起きたら顔を見ておはようと言ってほしいとか、髪型が変わったときに気付いてほしいとか、頭をそっと撫でられるとうれしいとか、好きと言ってほしいとか。手をつないで歩いてもいいか、手つなぎが無理なら腕を組んでもいいかなどを聞いてみるのもおすすめです。面倒くさいことだらけですが、それを一つずつ意識することが改善につながります。面倒くさいと思ったら負けです」(三松さん)