ある日、義父から電話がかかってきました。体調が悪かった私を心配してのことかと思いきや、最後に衝撃のひと言を放ったのです。「息子の健康管理ができるのはあなただけだから!」。そう、私はかわいい息子のお世話係としてしか価値を見出されていなかったのです。振り返れば、出会いから違和感だらけでした。義父のドン引きエピソードを紹介します。

義父は出会いのときから違和感だらけ!





現在結婚17年目になる私たち夫婦には、高校生と小学生の子どもがいます。他県に住む義両親は、子どもたちの誕生日のたびにわが家に来るのが恒例行事になっています。過去に一度だけ、義父が訪問を提示してきた日が子どもの習い事の発表会と重なってしまい、その旨を伝えると、今年は取り止めだとへそを曲げられてしまいました。

子どもたちは、義父母が遊びに来てくれることを楽しみにしているので、もう悲しい思いをさせてはならないと、それからはできるだけ義父の提示を最優先にしてきたのです。

そして、下の子の誕生日に合わせて義両親の訪問が決まっていたときのことです。そんな日に限って、朝から猛烈に頭痛がありました。私のせいで断るわけにはいかないので、体調不良を隠して引きつる笑顔で迎えました。

義母は勘付いていたようで、後日、義父から電話がありました。最初は、私の体調を気づかうような話しぶりでしたが、最後にひと言。

「息子の体調管理ができるのはあなただけだから! 元気でいてもらわないと困るよ」

なんと、私の体を心配していたのではなかったのです。大事な息子に不利益があって困るから、元気でいろという意味でした。

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出会いから衝撃だった

また夫と結婚前に、夫の実家にあいさつに行ったときのことでした。当時、大学を出て8年ほど会社員として働いていたため、何を勉強してきたとか、どんな仕事をしているとか質問されるのではと考えていたのです。

しかし、まったくそのような質問がされることはありませんでした。というより、ほとんど私に関心が寄せられることがなかったのです。夫の仕事の話、義父の過去から現在に至るまでの仕事の手柄話、出身大学のこと、夫側の親類の話などをひたすらじっと聞かされている状態でした。ただただ私は黙って、笑顔で3人の話を聞いていたのです。

その後の食事会でも、義父は家族や私の好みにお構いなく、どんどん自分の好みだけで注文をしたため、気付けばテーブルいっぱいに料理が並べられていました。実は、義母も夫も牛乳が苦手なのにもかかわらず、クリーム煮がやってきてしまい、私がひとりでひたすら食べた思い出があります。

このときは別に義両親から一切嫌みなどを言われたわけではありませんが、何ともいえない疎外感がありました。今思い返せば、家庭に入るだけの女性の過去など興味はない、夫の陰でじっと文句を言わずに支えていれば良しと暗に言われていたのかもしれません。