文具のとびら編集部

日本最大の衛星通信事業社であるスカパーJSATは、衛星画像を活用した“SATELLITE CRAYON PROJECT”の第3弾として、「湖のクレヨン」(12色セット、税込2,420円)を2025年3月24日に発売する。なお、本商品の売り上げの一部を、開発途上国の安全な飲料水などの確保に向け、寄付することを予定している。

世界12か所の湖の色を抽出

環境問題への関心が世界的に高まる中、日本では依然として人々の環境に対する意識が低いことが課題となっている。宇宙で実業を行うスカパーJSATは、宇宙からの視点をもとに、地球に「興味」を持ち「知る」ことが、地球を「好きになる」第一歩という思いのもと、人工衛星が捉えた地球の美しい色を身近なクレヨンという形にすることで、環境への理解を深め、地球の神秘に触れ、興味を持つきっかけを作ってきた。

「海のクレヨン」「山のクレヨン」に続く、地球の色クレヨンシリーズの第3弾は、「湖のクレヨン」。海に覆われていた原始の地球に、地殻変動で多数の山が隆起し、噴火や氷解などを経て、その起伏のある地形に水がたまることで“湖”が生まれるという、地球上の生命の誕生ストーリーに思いを馳せた製品。

湖は場所によって成り立ちや水質が異なるが、形や色のユニークさは宇宙から見ることでより際立つ。人工衛星が毎日撮影し収集した膨大な衛星画像を基に、世界12か所の湖の色を抽出し、クレヨン職人とともに試行錯誤を重ね、12色のクレヨンとして再現した。それぞれの色にあえて名前は付けず、色を抽出した湖の場所を示す「緯度・経度」が記されている。各色には、“フラミンゴの楽園”と呼ばれるピンクの湖ボリビアの「ラグナ・コロラダ」や、世界有数の古代湖のひとつである日本の「琵琶湖」、バクテリアと水温の影響で七色に色づくイエローストーンのグランド・プリスマティック・スプリングや、一年のうち3カ月だけ姿をあらわすブラジルのレンソイス砂丘の一時湖など、地球の多様性と神秘を伝えるストーリーが込められている。


1.ボリビアのラグナ・コロラダ(-22.18546,-67.76791)
2.アルゼンチンのアルヘンティーノ湖(-50.46751,-73.05263)
3.中国チベット自治区のナム湖(30.81364,90.86257)
4.カナダのモレーン湖(51.31863,-116.18810)5.インドネシアのクリムトゥ火山湖(-8.76674,121.81633)
6.ブラジルのレンソイス砂丘の一時湖(-2.48677,-43.09542)
7.ベネズエラのマラカイボ湖(10.32209,-71.49125)
8.アメリカのグランド・プリスマティック・スプリング(44.52496,-110.83865)
9.カナダのスポッテッド湖(49.07871,-119.56863)
10.滋賀県の琵琶湖(35.28547,136.21678)
11.オーストラリアのマッケンジー湖(-25.44593,153.05697)12.タンザニアのナトロン湖(-2.21755,36.06518)

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