30代後半から子宮筋腫の症状がひどくなり、子宮全摘出手術を受けた宮島もっちーさんが当時を振り返りながら、今、同じように悩んでいる女性にエールを贈るマンガ。
子宮を摘出するまで月経時の大量出血や重い貧血に悩まされていた主人公。つらい症状を周囲に理解してもらうのも難しく、「筋腫ができたのは自業自得」と自分を責めてしまうことも。ところが施術後、医師から「病気になったのはたまたま」と言われ、ようやく「自業自得」の呪いから解放されるのでした。
私の体は「ボロ」じゃない!
つらい症状もなくなり、職場復帰した主人公。かつてのように、何かが起こったときに自分を責めるのはやめることにしました。
「病気になったのはアンタのせい」と言い続けていた母親との関わり方も見直すようになり……。
母から「アンタの体はボロなんだから」と言われていたのですが、冷静に考えてみると子宮筋腫以外で病気という病気はしていません。母からのマイナスな言葉に振り回されないように、突っ込まれやすい体調の話はできるだけ避けることにしました。
そして子宮を摘出したことで子宮筋腫による大量出血が止まり、重い貧血が改善され、アクティブに動けるように。
健康に気づかいながら、これからの日々を楽しんでいきたいと思います。
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母と縁を切るのではなく、部分的にブロックすることで良好な関係を維持している主人公。マイナスな言葉に真正面から向き合うのではなく、「言われないように工夫する」ことは、高齢親との関わり方として正しいように思えます。実の母とはいえ、今さら考えを変えてもらうのは難儀でしょう。子宮筋腫がなくなり、母との関係性も見直すことができました。つらい生理もありません。一歩も二歩も前進した主人公の人生がより良いものでありますように!
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※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/沢岻美奈子先生(沢岻美奈子 女性医療クリニック院長)
乳がん検診を含め、女性特有の検診をワンストップでできる神戸の婦人科クリニック「沢岻美奈子女性クリニック」院長。市検診や企業検診含め、年間約3000件の検診をおこなっている。乳がんサバイバーも多い更年期世代の患者さんとのやりとりを通じて日常の診察で感じ考えることや、女性のヘルスケア専門医目線での医療情報をInstagramに毎週投稿し、podcastでも「女性と更年期の話」で発信している。
著者/宮島もっちー
夫と反抗期中学生息子と暮らす40代。認定フェムテックエキスパート。子宮筋腫の手術を2度経験したことから、マンガで子宮筋腫の手術を受ける人を全力で応援している。ブログ「筋腫はつらいよ!子宮筋腫にまつわるエトセトラ」を運営。Instagram:@motti_miyajima