同種の投資信託をもとにパフォーマンスを比較する
投資信託を比較するにあたって、実際の運用パフォーマンスも比較検討する必要があります。パフォーマンス評価は、騰落率やベンチマークとの比較、シャープレシオなどによる運用効率の比較などで行います。
騰落率は、投資信託の基準価額が一定期間でどの程度変動したかを見る指標です。分配金が支払われた場合には、その分配金も考慮して騰落率は計算されます。できれば1年、3年、5年などで比較できるとよいでしょう。
次に、ベンチマークとの比較です。ベンチマークには、市場全体の平均を示す指数である日経平均株価などが利用されます。ベンチマークに対して、投資信託がどの程度の騰落率であったかを比較しましょう。インデックス型の場合は、ベンチマークと同じような騰落率であること、アクティブ型の場合は、ベンチマーク以上の騰落率となっているかどうかを確認します。
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シャープレシオやレーティングを確認する
騰落率やベンチマークとの比較は、投信会社のレポート(運用報告書)などで確認できますが、これらに加えて投信情報サイトなどを利用するとシャープレシオの比較が行えます。シャープレシオとは、リスクに対してどれだけリターンを上げられたかを見る指標です。
シャープレシオの数字が同種の投資信託よりも高いと、小さい値動き(リスク)で大きな基準価額の値上がりを実現したことを意味し、運用効率の高い投資信託であると評価できます。こうした実際のパフォーマンスを総合的に評価し、投資信託の評価会社が独自の基準で算出しているのがレーティングです。こうしたパフォーマンス比較を活用し、購入する投資信託を選定していくとよいでしょう。
●コストだけではなく、実際の運用パフォーマンスも比較する
●投資信託の評価会社が独自基準で評価するレーティングも参考になる