◆リセールを考慮するなら中間以上のグレードを選ぶ
5年程度で車を買い換える予定がある人は、一番下のエントリーモデルを買ってしまうとリセールに影響する可能性があります。中古車市場において「一番下のグレード」は売れにくいので、中間(標準)以上のグレードを選ぶのが無難です。また色選びも重要な要素の一つで、万人ウケしやすい「白・黒・シルバー」は失敗がありません。ただし、マツダ車の「赤色」のようにメーカーが推している色については選んでも問題ありません。また、売却を考慮した装備(メーカーオプション)を選ぶことも重要です。新車購入時にしか取り付けられないオプション、SUVのオートバックドアやミニバンの両側電動スライドドアはリセールだけでなく利便性の向上にもつながりますので必須装備といえます。
◆最上級グレードでしか選べない装備もある
一番上のグレードは標準グレードにレザーシートや運転を補助する装置など、快適装備を充実させたグレードとなります。その装備が本当に必要なら選ぶ必要がありますが、基本的には所有することで得られる満足感を高めるものだと筆者は考えます。ですが、最上位グレードを買わないと選べないメーカーオプションを用意しているクルマもあります。最近の国産車においては「サンルーフ」が最上位グレードでしか選べない仕様となっている車も多いです。当然、どうしてもサンルーフが欲しい場合は、最上位グレードしか選択肢がなくなります。
グレードによって選べる装備や選べない装備は、車のカタログやメーカー公式ホームページの「主要装備表」で確認できますので、あらかじめ見ておくと予算感を把握できます。
<文/宇野源一>
【宇野源一】
埼玉県在住の兼業ライター。大学卒業後、大手日系自動車ディーラーに就職。その後、金融業界の業務・教育支援を行う会社に転職し、法人営業に従事しながら、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP資格を取得。X(旧Twitter):@gengen801

