これで今シリーズは、1勝1敗の五分となり、移動日を1日挟んだ日本時間28日(火曜)から、ドジャースの本拠地ドジャースタジアムで3連戦を迎える。Tonight’s Photo of the Game. #WorldSeries pic.twitter.com/sXK9V4VGbR
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) October 26, 2025
◆山本由伸&ウィル・スミスの活躍でシリーズタイに
もし負けていればホームでの優勝決定が消滅していたドジャース。大事な第2戦のマウンドに上がった山本は、初回に無死1、3塁のピンチを無失点で切り抜けると、3回の犠牲フライによる1失点だけに留めた。犠牲フライを許して以降は、9回の最後の打者まで19人を完璧に打ち取り、ブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)第2戦に続く完投勝利をマーク。結局、9回を投げ4安打、1失点、8三振の圧巻の内容でチームにシリーズ初勝利をプレゼントした。
投のヒーローが山本なら、打のヒーローはバッテリーを組んだ捕手のウィル・スミスだった。
この日も4番を務めたスミスは初回に2死2塁の場面で打席に立つと、2球目の変化球をうまく捉えてセンター前へ。貴重な先制打を放つと、1-1で迎えた7回に勝ち越しソロをレフトスタンドに運んだ。さらに8回には内野ゴロで打点を挙げ、チームの全5得点中3得点を叩き出した。
◆ロバーツ監督の“完投采配”が生んだ懸念点
バッテリーの活躍で5-1と完勝したドジャースだが、前日の第1戦は“継投ミス”でデーブ・ロバーツ監督の采配が大炎上。しかしこの日は一転、山本を最後まで引っ張り、不安の残るブルペン陣にボールを渡さなかった。SNSなどでは、この采配を“ファインプレー”と評したファンも多数いた。しかし、これが間接的にドジャースの不安材料になる可能性が隠されている。
具体的には3つの不安要素が浮上したと言ってもおかしくない。
1つ目が現在、チームの守護神を務めている佐々木朗希をワールドシリーズで使えていないことだ。
レギュラーシーズン最終盤にリリーフ投手としての“試験”に合格した佐々木。ポストシーズン(PS)は、ここまで7試合に投げて、3セーブ、防御率1.13、被打率.115と圧巻の投球を披露している。
しかし、4連勝を決めたNLCSからチームは丸1週間試合がなく、佐々木も前回の実戦登板から10日近い間隔が空いている。
先発投手ならまだしも、短いイニングで限られた球数しか投げない救援投手としては、間隔が空き過ぎの感があるのは当然だろう。

