いつまでも輝く女性に ranune
大戸屋に入るのは「バカ」だと思っていた32歳記者が“豹変”…定食のバランスが「ちょうどいい」「浄化される」と感じるようになるまで

大戸屋に入るのは「バカ」だと思っていた32歳記者が“豹変”…定食のバランスが「ちょうどいい」「浄化される」と感じるようになるまで

◆白ごはん特盛りとミニ香味唐揚げを頼んだワケ

もしも、ただ腹いっぱい食べるのが目的であれば、連載1回目の日高屋ではチャーハンの大盛りを2つ頼んでいただろう。確かに腹は膨れるが、それでその店を堪能できるかと言ったら、そうではない。むしろ、損をしている。

別にはなまるうどんや丸亀製麺でうどんを頼まず、ご飯単品だけを注文して、無料の天かすをトッピングし、卓上のソースをかけて「これが最適解だ!」と言いたいわけでもない。その辺は、しっかり読者にも理解していただきたい。

大戸屋
炊き立ての米を満喫するため、おかずは盤石の布陣に
そのうえで、ご飯は特盛りにする。たくさんのおかずを前にして白ごはんを食べ続けることが理想図だ。

チキン南蛮定食であれば、唐揚げを追加するのは「鶏かぶり」になる。300円台のサイドメニューであれば、かぼちゃコロッケ、肉じゃが、ひんやり豆腐サラダなどもある。

ただ、筆者は別に野菜が食べたいわけではない。あくまでも必要なのは「米のおかず」だ。その点、唐揚げという食べ物は非常に便利だ。一口サイズになっているため、その倍の米を口の中に放り込めばいい。それが3つもあるのだから、唐揚げを選ばないという選択肢はないだろう。

◆生さんまで「食の旬」を感じる

大戸屋
ある意味同調圧力に屈したと言えなくもない
そして、おかずとしてもう1品選んだのが、生さんまの炭火焼き一尾。季節メニューを選ぶのはこの連載の「御法度」かもしれないが、生さんまの魅力には抗えなかった。

同じ魚であればミニさばの炭火焼きにしておけば2000円に収まった。しかし、今いる客の半数はさんまを食べている。だったら、筆者も食べないわけにはいかない。

結論から言うと、生さんまを頼んで正解だった。普段、なんとも言い難い野菜炒めばかり食べている筆者は、「食の旬」というものがわからない。というのも、野菜炒めはパックに入ったカット野菜を、フライパンで肉と一緒に炒めているだけだからだ。

しかし、生さんまは確かに「今が旬」だということを、食べているうちに十分理解できた。身も分厚く、秋にしか食べられなかった「懐かしさ」も味わえた。

仮に家のグリルで焼いても、このクオリティにはならなかっただろう。どうやら、しばらく、また自炊キャンセル界隈に戻りそうだ。

大戸屋
満足度の高い晩餐だった
【今回の摂取カロリー:2357kcal】

<TEXT/千駄木雄大>

―[「チェーン飯」を2000円で爆食い]―

【千駄木雄大】
編集者/ライター。1993年、福岡県生まれ。出版社に勤務する傍ら、「ARBAN」や「ギター・マガジン」(リットーミュージック)などで執筆活動中。著書に『奨学金、借りたら人生こうなった』(扶桑社新書)がある
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