[3]実際に足を運んでみる
被災地へ実際に足を運ぶことで、ニュースだけでは分からないことが見えてくる。そこで暮らす人々と交流することで、励ますことができるかもしれない。また、現地でおいしい食事を楽しんだり、観光を楽しんだりすることも、復興への大きな力となる
思うように復興が進んでいない能登半島地震の被災地。しかし、そんな中、被災地の人々の笑顔が集まる場所があるという情報を得て、佛子園に取材を申し込み、その活動を牽引する雄谷さんにお話を伺うことができました。
輪島市での取材を通して感じたことは、いくらきれいな仮設住宅や、豊かな物資が行き届いても、人と人との縁がなければ、人は元気に暮らすことが難しいということ。「コミセンBASE」で見た、スタッフと仮設住宅に住む人々とのやりとりを目にし、心からそう感じました。
「コミセンBASE」のような場所が、日本だけでなく世界中に広がることを願います。
撮影:十河英三郎
〈プロフィール〉
雄谷良成(おおや・りょうせい)
社会福祉法人佛子園・理事長、公益社団法人青年海外協力協会・会長、日蓮宗普香山蓮昌寺・行善寺・住職。石川県金沢市生まれ。金沢大学卒業後、青年海外協力隊に参加。ドミニカ共和国で障害福祉の指導者育成のための活動を行う。帰国後、北國新聞社に入社、金城大学非常勤講師などを経て現職に。石川県を中心に、高齢者や障害者、外国人など、さまざまな属性の人たちを「ごちゃまぜ」にし活性化するまちづくりに尽力している。