◆言われてもいない「Yes」を言われた気になってしまう滑稽さ

宿泊中のホテルの部屋で「一緒に飲みなおさない?」と誘ったのに対して受け取ったはずの「Yes」の意味を、飲みなおすどころか、ベッドインからさらにその先にまで勝手に拡大してしまうのは大問題です。
とはいえ、私たちもおじさんからの「Yes」を聞く前に「食事はそれすなわち同伴である」「誕生日なんだからシャンパンがあって然るべきである」「アフターに付き合ったのだからタクシー代をよこすべきである」と決めてかかっているし、当然のような顔でそれらを受け取っているので、どっこいどっこいではある。
◆できる男は「しよう」とは言わない
ならば、最初から「しよう」と単刀直入に言えばよいのかといえば、多くの場合、それも不正解です。
皆さんが吉沢亮か横浜流星、もしくは彼らに相当するレベルの美男子であれば「しよう」でOKです。しかし、読者の皆さまはこのケースに十中八九該当しません。
吉沢亮でも横浜流星でもない、ただのおじさんの「しよう」に応じる女がどのような女であるか少し想像してみてください。ただの超ヤバい女です。あなたとしていることは、たぶん他のおじさんともしていますよ。
では「できる男」はどうしているのかというと「しよう」とは言いません。

