◆介護職に就くが、“ホス狂い”の道へ…

「老人ホームで働きながら資格が取れる区の制度を利用して、介護ヘルパーの資格を取って。でも、当時はストレスも半端なかった。友達がいなかったので、とにかく友達がほしくて。そのときに仲良くなった子が“ホス狂い”で、私がホストにハマるきっかけになったんです」
とはいえ、あおいちゃんは17歳。ホストクラブに入れるのか?
今の厳しい風営法では絶対に無理だろうが「あの頃はゆるかったから全然お店に入れましたね」と笑う。
「店に行かなくてもタイプなホストがまめに連絡をくれて、デートをしたり悩みを聞いてくれたり、抱きしめてくれたり……。もうめっちゃハマってしまいました」
◆池袋の1K5畳の部屋に困っている女の子たちを“保護”
そして、アフターなどで通っていたバーでスカウトされ、そこで働き始めた。時給は1200円だったが「(飲み屋で働くことが)すっごい自分に合ってる」と感じたようだ。
「その頃は、池袋の1Kで4万3000円のアパートに住んでいました。ホス狂いでお金がなくて家がない子や困っている子を放っておけなくて、しょっちゅう連れて帰ってました。5畳しかないのに、3人で寝転がったこともありましたね」
たくさんの子を居候させたが、中でも忘れられないMちゃん(仮名)という子がいるという。あおいちゃんは「彼女と出会って人生狂いました」と真顔で語る。

