◆「助けてー!」風呂場から叫び声

風呂場から「助けてー!」と叫ぶMちゃんの声が聞こえ、慌ててユニットバスに向かうと、彼女の下半身は血まみれで「もう赤ちゃんの顔半分が出ていたんです」と話す。
「救急車を呼ぼうと電話したら、『清潔な布で包んで、初声をあげていないなら膜を剥がして背中をトントンしてください』と指示をされて……『え、私がやるの?』って(笑)。その通りやって、無事に『オギャー!』と泣きました。そう、私が赤ちゃんを取り上げたんですよ」
Mちゃんの実家に連絡してみたが「もうMとは縁を切っています」とピシャリ。
「出産事件以外にもMちゃんがホストの売掛を返さないから、我が家に知らないホストが土足で乗り込んできたり、本当に大変でした」
この頃のあおいちゃんはバーで店長を任され、ホスト通いを楽しみつつ、「ホス狂いあおい」としてSNSで知名度を上げていった。
◆SNSでバズ連発!「ROLANDの次に数字が取れる!」と界隈で話題に
「YouTubeチャンネル『ぶーちゃんねる』の立ち上げから関わり、100万回再生を連発させました。あの頃、界隈では『ROLANDの次に数字が取れる!』って言われていました」
ちょうどコロナ禍の真っ只中。バーの営業が昼しかできず、閉店に追い込まれてしまったが、出す動画出す動画、全てバズり続けた。
あおいちゃんは「本当にタイミングが良かった。波に乗れていました」と話すが、まさに「これから!」というところでトラブルに巻き込まれてしまった。
「先程のMちゃんがホストに行くお金を闇金から借りて、私を勝手に保証人にしていたんです。もちろん、私は承諾していません。彼女は3社から借りていて、借金の総額は500万円。“ジャンプ” と言って利息分だけ払うにしても月に9万円支払う必要がありました」
月に9万円を支払っても元金は1円も減らなかった。あおいちゃんは仕事が波に乗っている最中で「絶対に借金があることはバレたくなかった」という。
「なんとか自力で返そうと、バーで無茶な営業をして、お客様を傷つけてしまいました。それが有名配信者さんに暴露されてしまいました。夜職のみんなは『あおいちゃん、やっちゃったね(笑)』程度の反応でしたが、世間一般の私を見る目は完全に変わりました」
借金がバレてしまい、当時勤めていたバーのオーナーに全額肩代わりしてもらった。
「それからは月収制で、毎日夜から朝までバーで働いて仮眠を取ってYouTubeの撮影。スケジュールが毎日パツパツで、空白の日が1日もありませんでした。借金と私が生んでしまった損害金とかいろいろ合わせて約1000万円……。4年間コツコツ働いて、全て返せたわけじゃないんですが、話し合いをして辞めることになったんです。弁護士とかも立てて、なかなか話せないことも多いんですが……」
当時はインフルエンサーとして自身が表に立ちながらも、メンズ地下アイドルのメンバー兼プロデューサーとしても活動していたという。
「メン地下って『無店舗型ホストじゃん!』って気がついたんですよ(笑)。私のファンの子も女の子が多いからちょうどいいし。すぐにメン地下の事務所の代表にプレゼンしたら『人が集まるならいいよ』って言われて、5日間で6人集めました」

