(本記事は、『戦わずして勝つ 不動産投資30の鉄則』より一部抜粋、再編集したものです)

◆「安いから買う」のは“お金に縛られている
みなさんは買い物においてルールはありますか? 割引になっている商品を見つけたとき「元値を考えればお得だ」と購入する方も多いのではないでしょうか。私自身も昔は「2着買ったら1着タダになるスーツ」を購入したり、小腹が空いたときに食べるグミや飲み物などを「どうせ毎日食べるのだから、コスパがいい方がいい」と箱で大量買いしていたりしていました。しかしある時から何かにお金を使うとき「1.3倍ルール」を課すようにしました。「今の金額よりも1.3倍高い値段であっても購入するか?」を考えるのです。1.3倍の値段でも「欲しい!! 買う!」と思えるならば、それはあなたにとって必要なものです。もし購入した場合、購入した時点で0.3倍分の価値をトクしたことになり、買い物が単なる消費ではなく価値を産み出す行為に変わります。反対に「ちょっと高いかも……!?」と一瞬でもよぎるのであれば、買わない方が懸命です。
◆値段以外の“判断基準”を持とう
さらに値段が「高い・安い」以外にも判断基準を持っていた方が良いと思います。それは「経験」と「時間」です。その商品やサービスを買うことで、今まで経験したことのない新しい体験ができるであれば、それはお金の使い方としてはアリだと思っています。一例として、「ものすごく下らないこと」にお金を使ったとします。この消費自体は「単なる無駄遣い」でトクは全くありません。一方でその経験を活かすことができれば、「その消費は無駄にはならず、有意義な消費」と言えるでしょう。そのエピソードを「話のタネ」にすることができれば……。ひょっとしたら周囲から「話の面白い人」という評価が得られるかもしれません。1分未満の小ネタでも、何度も使うことができれば大きな武器になります。こう考えると、今まで隠れていた商品やサービスの新しい価値が見えてくるかもしれません。

