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資産10億円の不動産投資家が語る「お金が増える人の消費哲学」。富士山頂の“500円ジュース”が安いワケ

資産10億円の不動産投資家が語る「お金が増える人の消費哲学」。富士山頂の“500円ジュース”が安いワケ

◆ラテマネーは「浪費」新しい経験に投資しよう

お金を使うときに考えるべきことは「1.3倍ルールで欲しいと思えるか?」と「新しい経験を積めるか?」の二つです。どちらにも当てはまらなければ、そのお金は必要な消費ではなく「浪費」かもしれません。

その最たるものが「ラテマネー」だと思っています。某コーヒーチェーン店で毎日ラテを頼む行為。1杯の値段は少し高いだけで大したことはありません。しかし、毎日購入することで無視できない金額になります。それだけの価値が本当にあるでしょうか? 「某チェーンのラテが好きで、毎日飲みたい!!」という方には止めませんが。毎日買うことで変わる金額に対して、得られる価値はどれほどでしょうか? さらにそのラテマネーは自分自身に多少新しい経験をもたらすとしても、話のネタにはしにくいでしょう。ですから、ラテマネーで見合う対価を得るのは相当に難易度が高いのです。

この考え方を突き詰めていくと「自分にとって今必要なモノか?」を考えられるようになると思います。例えば、富士山の山頂にある自動販売機のジュースは1本500円だそうです。これを高いと思うか安いと思うか。でも、山を登ってきて疲れて、どうしても喉が乾いていたのだとしたら、その500円は自分の命を助けてくれる価値があるお金になります。それに富士山の山頂で御来光を浴びながら飲むジュースは格別な体験になるはずです。

◆資産10億円の今でもモノは買わない

私自身は金融資産的にはある程度余裕がある状態ですが、以前と比較してよりモノを買わなくなりました。といっても倹約しているわけではありません。スーパーは倉庫、コンビニはちょっとした冷蔵庫、街の飲食店はキッチンという考え方に変わっていったのです。「わざわざ倉庫から必要の無いものを自宅に持ってくるか?」と聞かれたら、多くの方は「倉庫は保管しておく場所。必要な時に必要なモノを持ってくる」と答えるのではないでしょうか。同様に必要な時に必要なモノを買えばいい。私は結果として浪費や散財をしなくなり、より資産が増えていってるように感じます。

価格が高い安いだけで消費を考えないこと。自分自身にとっての価値観で生きるために一度見直してみてはいかがでしょうか。

構成/上野 智(まてい社)

【村野博基】
1976年生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、大手通信会社に勤務。社会人になると同時期に投資に目覚め、外国債・新規上場株式など金融投資を始める。その投資の担保として不動産に着目し、やがて不動産が投資商品として有効であることに気づき、以後、積極的に不動産投資を始める。東京23区のワンルーム中古市場で不動産投資を展開し、2019年に20年間勤めた会社をアーリーリタイア。現在、自身の所有する会社を経営しつつ、東京23区のうち19区に計38戸の物件を所有。さらにマンション管理組合事業など不動産投資に関連して多方面で活躍する。著書に『戦わずして勝つ 不動産投資30の鉄則』(扶桑社)、『43歳で「FIRE」を実現したボクの“無敵"不動産投資法』(アーク出版)
配信元: 日刊SPA!

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