
◆友達や周囲の人の相談に乗るのが好き
——『(LOVE SONG)』は、東京とタイのバンコクを舞台に、男性ふたりの恋を描いた作品です。齊藤さんは、主人公たちの学生時代からの友人・ヒカリ役。かっこいい女性でとても似合っていました。齊藤京子(以下、齊藤):ありがとうございます。ヒカリはソウタ(森崎ウィン)とカイ(向井康二)の運命を変える大事なタイミングで、大切なことをさらっと言う頼もしいキャラクターです。お芝居の際には、そういった点が伝わるように心がけました。
——ソウタの気持ちにも早くから気づいていた頼れる存在でした。齊藤さん自身は、友人を見ていて「こういったことに悩んでいるな」と相談に乗れるタイプですか?
齊藤:学生時代は相談役だったと思います。それがきっかけで心理カウンセラーに憧れて、心理学を少しだけ勉強しました。とはいえ、本格的に学ぶとなると、やはり難しくて。ただ純粋に友達や周囲の人の相談に乗るのが好きなんだと実感しました。
◆デビュー当初は未来が見えずもどかしかった
——芸能界デビューから今年で10年目です。齊藤さん自身が、悩んだり苦労した時期はありましたか?齊藤:デビューしたてだった19歳~21歳くらいの3年間は、自分たちのグループの未来が不透明な気がして、もどかしかったです。私は「けやき坂46」というグループで活動していました。ただ、漢字の「欅坂46」さんの派生グループのような形だったので、「けやき坂」単独でできることがないような感覚でした。デビューするにしても、ひらがなの「けやき坂46」というグループ名だと、すでに漢字の「欅坂46」さんが活躍されていたので、どうするんだろう?と。

齊藤:そうですね。ただ、2019年に正式デビューが決まり、グループ名も「日向坂46」に改名しました。そこでようやく未来が見えたし、デビューシングルも多くの方々に聴いていただけたので、そこからメディアに露出させていただく機会も増えていきました。

