金が「高くても売られにくい」理由
◆金、株との連動崩れ堅調維持
夏の間、テック株が反発を続けるなか、金価格は1オンス約3,250~3,350ドルのレンジ内にとどまり、S&P500指数は金換算ベースで緩やかに上昇しました※14。しかし、S&P500/金価格比率は9月に急低下し、3月以降、パンデミック前の平均値を下回る水準で推移しています※15。
これは、金価格を支える長期的な要因が存在し、不確実性プレミアム(恐らくは米国の貿易、財政赤字、外交政策、インフレをめぐる不確実性に関連している)が織り込まれている可能性が高いことを示唆しています。
◆株高でも金の“守備力”は健在
たしかに、過去の市場パターンにのっとると、クロスアセット・ボラティリティが急低下するなかで米国株式市場が4月半ばの調整局面から8~9月に新たな強気相場に移行する過程では、金市場の調整が伴ったはずです。しかし、同期間を通じて金価格は底堅さを示し、その後、第3四半期末にかけて最高値を更新する上昇を見せました※16。
米国株が過去最高水準にあるなかで金が最高値を更新していることは、他の条件が全て同じであれば、次のリスクオフ局面やボラティリティショック時において金保有の魅力を高める可能性があります。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご留意事項】をご参照ください。
Aakash Doshi(Head of Gold Strategy)、Mohanad Abukhalaf (Gold Strategist)、Diego Andrade(Senior Gold Strategist)、アーロン・チャン(ゴールド・ストラテジスト)
