日本各地の大地の恵みを取り入れた精油とバームをトリートメントに
サンスクリット語で「空」を意味する“sunya(スーニャ)”を店名に冠したスパ『SPA sunya(スパ・スーニャ)』は、地上200m超の最上階にある“天空のスパ”です。スパラウンジやトリートメントルームの窓からは、東京の街並みを一望でき、都会の喧騒(けんそう)を忘れさせる贅沢(ぜいたく)な空間。日常を忘れ、自分自身を解放することができます。

トリートメントは、5つの香りの中から好みの一つを選ぶところからスタートします。オリジナルブランド「ALL THAT SPA」の精油は、瀬戸内産のレモンや富山産のクロモジなど、日本各地の歴史ある素材を取り入れたもの。低気圧の影響で少し気分が晴れなかった私は、京都産のユズや北山杉などをブレンドしたすっきりとした香りのTRANQUILITEを選択。これをオイルに混ぜるか、香り立つバームを使ってトリートメントを受けることができます。フットバスに入れる精油は、ラベンダーや温州ミカンの清涼感があふれるPURIFIANTEを選択しました。
トリートメントルームでフットバスをしている間も、圧巻の景観を望むことができるのは“天空のスパ”ならでは。バームを使ったボディトリートメントは、リンパに沿って程よい圧をかけ、不要な水分や老廃物をしっかり流していくような手技。むくみやコリ、疲れが和らいでいく心地よさが得られます。

私のおすすめは、この『SPA sunya』でのボディトリートメント(60分)と、『Restaurant Bellustar(レストラン・ベルスター)』でのお食事がセットになったスパ&ランチプラン。11時からトリートメントを受けた後に、モダンフレンチのコースをいただくという優雅な時間を送ることができます。1人でゆっくりと、あるいは友人や母娘と利用するのも楽しい体験となることでしょう。

トリートメント後は「Restaurant Bellustar」で優雅にランチ
スパ&ランチプランで利用することができるのは、45階にある「Restaurant Bellustar」です。“素材で旅するレストラン”がテーマのモダンフレンチは、日本各地のいいものにこだわり、それぞれの土地の風土が感じられる味わい深いものになっています。この日のメニューは、愛媛県松山市の真鯛を使った昆布締めや、神奈川県三浦市の平飼い有精卵を使ったリゾットなど。エディブルフラワーを取り入れたり、器と料理を組み合わせたアレンジもおしゃれで美しく、トリートメント後の心と体をさらに心地よく整えてくれます。

スパの精油やお料理のメニューに日本のさまざまな地名を入れることで、これまでの旅の記憶に思いを馳(は)せたり、これから訪れるかもしれない旅先への期待を持つことができるように、という思いが、ホテル全体のコンセプトとして統一されているのです。

ホテルのロビーや客室なども、日本の伝統文化を織り交ぜたインテリアになっているのもシックで素敵。エレベーターで地上に下り、一歩外に出れば、小さなバーや飲食店が立ち並び、夜ともなれば色とりどりのネオンがきらめく歌舞伎町。そのギャップも面白く、振り幅の広い日本の魅力に出会うことができます。
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