◆コロナ禍の機会損失を後悔して投資に専念

「コロナショックで市場が急落している時、知識はあるので『安いタイミングで買えばいい』ことはわかるんです。でも、なぜ安くなっているのかちゃんと理解できていなかったのと、これまで経験がなかったので、怖くて手を出せませんでした」
チャンスを逃してしまった金子さんは、投資をちゃんと学びたいという思いが強くなったという。
「私がこれまでやっていたのは投資じゃないなって。自分でしっかり判断して、リスクを取りながら投資をしたいと思い立ち、いろいろ調べて個人的に興味のあった個別米国株を学べるスクールに入ることを決めました」
◆1年で元を取ると決めてスクールに入学
‘23年にとある投資スクールに入学した金子さんは、受講料を1年で取り返すべく一念発起。1年間、空き時間をすべて投資に費やした結果、資産を1年半で倍に増やし、現在は数千万円を運用している。「投資のプロにちゃんと学んでわかったことは、投資はスポーツと同じであるということ。例えば、野球も素振りをしないとバットにボールを当てられないですよね? 投資も仕組みを学んだうえで実践しないと身につきません。投資スクールを選ぶときは、講師が投資で結果を出していることはもちろん、マンツーマンで指導してくれるところに決めてちゃんと取り組めば、成功できると思います」
とはいえ、投資には倹約も必要になるはず。華やかな生活から切り換えるのは大変だったのではないか。
「確かに、スクールには堅実な方が多いですし、倹約家のほうが短期間で資産を貯められると思います。でも、私に倹約生活は絶対無理。ストレスで爆買いしちゃいそうなので、ライフスタイルは今も変えていませんが、投資を学んだことでリターンのないものはお金を使わなくなりました。今は家族のためにお金も時間も惜しみなく使っています」
【黒田知道】

