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棚橋流人生の「頑張りどき」を見分ける方法「常に全力でいる!」/棚橋弘至 vol.52

棚橋流人生の「頑張りどき」を見分ける方法「常に全力でいる!」/棚橋弘至 vol.52

―[新日本プロレス社長・棚橋弘至のビジネス奮闘記~トップロープより愛をこめて]―

新日本プロレスの人気プロレスラーにして「100年に一人の逸材」と言わしめ、第11代社長(’23年12月就任)も務める棚橋弘至が、日々の激務のなかでひらめいたビジネス哲学を綴っていく。今回は「頑張りどき」を自分で見分けられるか?について。棚橋社長はいったいどんな結論に至ったのか。(以下、棚橋弘至氏の寄稿。※週刊SPA!2025年10月28日号より)

トップロープより愛をこめて
棚橋弘至 ©新日本プロレス

◆「頑張りどき」か否か、自分で見分ける鍵は、常に全力でいること

 詰まってきました。

 いえ、詰んではいませんけど、詰まってきました。

 社長就任から1年と9か月。社長も全力! プロレスラーも全力!と突っ走ってきて、引退までとうとう残り3か月(※執筆時)を切りました。

 もちろん一瞬一瞬を大事に過ごしていきたいわけですが、この先の3か月の予定が、現時点でパンパンなのです。試合、会社、練習、原稿、テレビ、ラジオ、講演会……etc.

「うぉい!」と。

「待て待て待て」と。

 これから、とっても大事な期間に入っていくのに、てんやわんやかーい!と。

 いや、自分で選んだ道ですからね。てんやわんや、好きですしね(笑)。……となると、乗り切るしか道はない。

 この道を行けば、どうなるものか、と。危ぶめば道はなし、だと。その一足が道となる、はず。

 こうして、通常業務にエキストラの仕事が乱入して来ることは、僕に限らず皆さんにもあることですよね。そんな場面をどう切り抜けるかで、「できるヤツ」の称号が手に入るかどうかが決まるような気がします。

トップロープより愛をこめて
10月9日に開催された石川県小松市での大会。馳浩知事と。こっちのひろしも頑張ります ©新日本プロレス
 僕は周囲から一目置かれたいタイプなので、そういった「頑張りどき」を瞬時に感じられます。

 その「頑張りどき」を自分で見分けられるか?が、実はとても大切なんですね。皆さんの日常の中にも、そんな場面がありますよね。

 それに、過去の記憶の中にも「あのとき、もっと頑張っていたら」って思うこともたくさんあるでしょう。

「過去から教訓を知り、今を全力で生きる」

 この繰り返しこそが「進化」に繋がっていくのだと感じています。

 その先に、勝ち得ていくもの、それが周りからの「信頼」なんですね。そしてその信頼というものは、成功や失敗ではなく、普段の仕事に対する取り組む姿勢なんじゃないかと思うのです。

 精いっぱいやった結果の失敗は、その先の修正やリトライにも、皆の協力が得られるような気がします。

 さて、この「見極め力」、なんとかして手に入れたいですよね……。

 では、どうしたら手に入るのか? その唯一の方法は……「常に全力を出しておくこと」なのです。

 えっ?と思われるかもしれませんが、全力を出していないときの壁は壁にあらず、なのです。

 全力の向こう側に「伸びしろ」があるのだと知っておいてください。

 ハッ! 引退まで3か月を切った時点で、あらためて思うことではないかもしれませんが、「スタートはいつでも切れる」という姿も、この後、1月4日の引退までの期間で見せていきます。

 ええ。まだまだ進化します。そして、できるヤツは、言い訳もしないですからね。フフフッ(猪木さん口調で)。

◆今週のオレ社訓 ~This Week’s LESSON~

過去から学び、今を全力で生きる。この繰り返しこそが「進化」!

<文/棚橋弘至 写真/©新日本プロレス>

―[新日本プロレス社長・棚橋弘至のビジネス奮闘記~トップロープより愛をこめて]―

【棚橋弘至】
1976年生まれ。新日本プロレスの第11代社長(’23年12月就任)であり現役プロレスラー。キャッチコピーは「100年に一人の逸材」。得意技は「ハイフライフロー」。身長181㎝ 体重101㎏
配信元: 日刊SPA!

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