いつまでも輝く女性に ranune
高市連立政権から外れた国民民主党・玉木代表はなぜ「総理大臣になる覚悟がある」を揶揄されるのか/倉山満

高市連立政権から外れた国民民主党・玉木代表はなぜ「総理大臣になる覚悟がある」を揶揄されるのか/倉山満

◆玉木代表は褒められこそすれ、なぜ揶揄されねばならない

 玉木代表は自民党に対しては、「約束を守ると保証せよ」と迫った。何度も約束を反故にされているのだから、当たり前だ。

 約束を守らない者とも、そもそも信用ならない者とも、組まない。少なくとも原則での合意を迫る。「憲政の常道」を守ったと褒められこそすれ、なぜ揶揄されなければならないのか。非自民野党連合による総理大臣の椅子も、自民党内閣における財務大臣の椅子も、両方蹴った。堂々としていれば良いではないか。

 仮に高市首相の改革が抵抗に阻まれそうになった時! 有権者が、「マトモな政策ができなくても、まさか野田佳彦を首相にする訳にいかないから、高市自民党しか選べない」が良いのか。それとも、「マトモな政策をやらないと、政権交代で玉木首相になる」が良いのか。後者の方が、高市さんにとっても得だと思うが。

 今は「憲政の常道」の実現に向けて、生みの苦しみである。マトモな選択肢を、二つ以上求める。

※週刊SPA!2025年11月4日・11日合併号より

―[言論ストロングスタイル]―

【倉山 満】
憲政史研究家 1973年、香川県生まれ。救国シンクタンク理事長兼所長。中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程修了。在学中から’15年まで、国士舘大学日本政教研究所非常勤職員を務める。現在は、「倉山塾」塾長、ネット放送局「チャンネルくらら」などを主宰。著書に『13歳からの「くにまもり」』など多数。ベストセラー「嘘だらけシリーズ」の最新作『噓だらけの日本中世史』(扶桑社新書)が発売後即重版に
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