いつまでも輝く女性に ranune
オレンジの花がふわりと香る南仏の郷土菓子、ナヴェット。【パリジェンヌの4時のおやつ】

オレンジの花がふわりと香る南仏の郷土菓子、ナヴェット。【パリジェンヌの4時のおやつ】

昼食も夕食も日本より遅いフランスは、おやつ時間も16時。パリジェンヌが普段食べているおやつを紹介します。

ナヴェット
―1袋€5.40―

アルルの『マサキ・ヤマモト』より。

南仏・プロヴァンスやマルセイユの郷土菓子、ナヴェットは小舟の形をしている。13世紀にマルセイユへ流れ着いた舟に聖母マリアの木像がのっており、人々はその木像をサン・ヴィクトール修道院に祀ったとされる。18世紀、この伝説をもとにマルセイユのパン職人が考案したのがナヴェット。船乗りの保存食として長い間親しまれてきた。乳製品が少ない地域なので、粉にオリーブオイルとオレンジの花で香り付けをした水を混ぜて焼く。少し固めだが、噛むと粉の旨味がじわりと広がり、さらにオレンジの花の香りがふわりと立つ。アルルではローカルに人気のパティスリー『マサキ・ヤマモト』で販売。ナチュール、チョコや抹茶などがある。

文・写真/紀中麻紀

パリでケータリングを主宰。お菓子と猫好き。

instagram.com/makikinaka_aubonmparis

BEAUTIFUL THINGS / 美しい、ということ。&Premium No. 143

洗練された大人が選ぶのは、心がときめく「美しいもの」や「美しいこと」、そして自分らしい美しい生き方ではないでしょうか。いまの時代、効率や成果が大切にされる一方で、夕陽の輝きに見とれたり、花のひらく姿に心を澄ませるといった感覚が、少しだけ後回しにされているようにも感じます。けれど「美しい」と感じる心こそが、私たちの日々を本当に豊かにしてくれるのだとは思います。この一冊では、住まい、装いや日用品などのもの選び、ふるまいや言葉、そして生き方にいたるまで、Better Life の礎となる「美しい」を見つめ直すためのヒントを探ってみたいと思います。

andpremium.jp/book/premium-no-143

配信元: & Premium.jp

あなたにおすすめ