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50代に大切なのは休養の取り方! 平澤まりこさん・山本浩未さんの休日をレポート取材

50代に大切なのは休養の取り方! 平澤まりこさん・山本浩未さんの休日をレポート取材

いつも健やかではつらつとした大人世代の休養時間を取材!
実は休養学に基づいた休み方のポイントが盛り沢山でした。

描版画家・イラストレーター
平澤まりこさん
イラストレーターとして多岐にわたる分野で活動するほか、描版画という独自の手法を用いた版画にも取り組む。著書に作品集『いつかの森』( 求龍堂)ほか多数。

自分の体と相談しながらフラットな私に戻してあげる

20代の頃から人気イラストレーターとして、近年は描版画の作家としても全力疾走してきた平澤まりこさん。
これまで、締め切りやプレッシャーによる疲れ、ストレスを流してくれたのは旅でした。

「ただコロナ禍で気軽に旅にも行けなくなり、東京の自宅だけでは窮屈な気持ちになってしまったんです。それで友人を訪ねてよく遊びにきていた長野で物件を探して、軽井沢にも拠点を持つことにしました」
 
軽井沢のアトリエは、窓のすぐ外には森林が広がり、葉擦れと小川のせせらぎが遠くで聞こ
えるという環境です。
 
東京にいるときも深呼吸をしたり、お灸や鍼をしたりと、心身がほぐれる努力をしています
が、やっぱり軽井沢の空気感や緑の力は偉大だそう。
さらに、そんな時間をともにできる愛犬のペッカちゃんも、心強い相棒
です。

「自分の体や心と向き合いながら、ペッカと木立のなかを散歩するだけでも、自然にフラットな中庸の状態になるんです。朝起きて散歩に出る、その健康的な暮らしのリズムができたのもペッカのお陰ですね」

親交タイプ

自然いっぱいの場所で愛犬ペッカと散歩
森の遊歩道や芝生の広場など、自然いっぱいの散歩コースを天気や気分で変えているそう。「ペッカも長野だとウキウキしているように感じられます。
今の時期は特に涼しいから、太陽と競争せずにのんびり散歩できるのもありがたいですね」
緑がいっぱいで、ふかふかの土の感触にペッカも嬉しそう。

撮影場所:「星野温泉 トンボの湯」前の広場

転換タイプ

軽井沢にも拠点をひとつ。緩急のある暮らしが心地いい
軽井沢に拠点を持ち4年。思い立ったら車で向かえる距離ということもあり運転もひとつの気分転換に。
「忙しくても、きちんと休む。意識して緩急をつけるようにしています」

採れたてのとうもろこしや、地元のスーパーマーケット「ツルヤ」で購入した滋味深いトマトジュースなど旬の食材をシンプルに味わい、季節を楽しむ。

前のオーナーが残していったマットレスがきれいで十分に使えたため、ブランケットでカバーをして台を設えソファがわりに。

もともとはリゾートマンションだったという集合住宅。
「このサンルームの窓の大きいところも購入の決め手でしたね」

ヘア&メイクアップアーティスト
山本浩未さん
説得力のある美容メソッドで高い支持を得る。美容法を紹介するインスタライブ「毎日Beauty Live」も人気。近著は『60歳ひとりぐらし毎日楽しい理由』(小学館)。

〝自分の取説〟ができ、適切に癒やせるようになりました

多忙を極める山本さんにとって、茶事は瞑想のようなもの。朝のルーティンもお茶を淹れることから始まります。

「お茶は頭の切り替えスイッチみたいなもの。時間がなくても簡単にでも、手順だけは踏んで自分なりに整える――朝に行うことで精神集中できます。ただ、起き抜けに飲むと胃が荒れるので、お腹に何か入れてからにしています」
 
山本さんが中国茶に目覚めたのは10年以上前。
今でも2ケ月ごとに教室に通い続けています。

「以前は茶道も習っていましたが、堅苦しくなく自由にアレンジを楽しめる中国茶が特に好きですね。作法が決まりすぎているものは面倒で(笑)。道具や器は組み合わせて、大人のおままごとを楽しんでます」
 
山本さんは自身を「やり過ぎるタイプ」といい、「50代は無理を重ねていた」と言います。

「年を重ねて自分を客観視できるようになり、自分の取説ができた気がします。頑張り過ぎてもしかたない、と肩の力が抜けたような。だから負担の少ない運動をしたり、気の向くままに旅行に行ったり、自分のペースで自分を労わりますね」

娯楽タイプ×栄養タイプ

形式美を追う中国茶は心が整う
ランプでお湯を沸かし、茶菓子をいただきながら、小一時間は中国茶の世界観を満喫。「茶葉の量や温度、時間を守りつつ、お気に入りの茶器や道具を自由に組み合わせて楽しんでいます」

1回のお茶で3 人分ほどのお茶が淹れられる。「友人が遊びにきたときにもてなすことも。

茶器や急須は国内外問わずの骨董店に足を運び選ぶそう。

茶葉は、バラの花びら入りの中国茶(紅茶)。茶さじは金工家・中村友美さんの作品。

運動タイプ×親交タイプ

週 1回のグループレッスンのストレッチで巡りよく
友人との井戸端会議も兼ねた元バレエダンサー・清水先生のレッスン。
「寝た状態で行うので怪我する心配がなく、体が整って姿勢が良くなります」

転換タイプ

一人でも友人と一緒でも旅は自分を刷新してくれる
旅は頭の休養。「日常が変わるのが好きですね。
月一は必ず、多い時は毎週(笑)。思い立ったら旅に出てリフレッシュしてきます」

やってみたい! と思ったことは無理しない範囲で即実行するようにしているという山本さん。
海外でも国内でも、楽しむ秘訣だそう。

photograph: Aya Sunahara,Chiemi Nakajima text: Mizuki Sakaguchi

大人のおしゃれ手帖2025年10月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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