◆はじめて体験したあおり運転の被害

また、路肩に停車し続けて、前方の車から変な人が怒鳴ってくるのも怖いと思ったとか。三船さんの助手席は男性だったが、よく女性に間違えられるほど線が細い10代で、煽られているこの状況に、すっかりビビリまくっていた。
「同乗者は、できるだけ窓から見えないように、身体を縮めて怖がっている状況。とても何かを相談できる状況ではありませんでした。赤い車が走り去るのを待つこともできないし、前にも進ませてくれない。Uターンをするにも危ない状況が続きました」
◆「警察って、何番でしたっけ?」

三船さんは違う道を行きたかったが、妨害のせいでたいして進んでいないため、曲がり角なども見当たらない。そうこうしているうちに赤い車は、ほかの車がいないこといいことに、1車線道路にもかかわらず対向車線側を走行。運転手はこちら側をみてニヤニヤしはじめたのだ。
「一車線道路には、私たちの乗った車と赤い車の2台しかいない。これは最悪、車がぶつかるまで終わらないかもしれないと思い、同乗者に警察へ電話するよう指示しました。同乗者は『警察って、何番でしたっけ?』とパニックになっていましたが、なんとか110番へ」
スマホから漏れてくる警察の声が、相手ナンバーについて尋ねているのが聞こえた。それに答えようと、同乗者がスマホを持ったまま運転席のほうに身を乗り出す。そしてその後も、同乗者は何度も運転席側へ身を乗り出しながら、赤い車の特徴を伝え続けた。

