お金は「稼ぐより、守るほうが難しい」
Aさん夫婦は、資産の多くを失いました。しかし、すべてを失ったわけではありません。夫婦は生活を立て直し、再び年金の範囲で暮らす日々に戻りました。
「贅沢はなくなったけど、“私たちのペース”は守れたの。それが一番大事だったと思うの」とBさんは話します。
突然の大金は、人を舞い上がらせ、不安にさせ、冷静さを奪うこともあります。ですが、その出来事は同時に、「私たちにとって本当の安心とはなにか」を考えるきっかけにもなるものです。
Aさんはいま、こう語ります。
「もうファーストクラスじゃなくていい。年1回でいいから、あのとき見た夕陽をまたみにいきたい」
“お金の安心”とは、派手さではなく、「自分でわかる」という感覚が手元にあることなのかもしれません。
内田 英子
FPオフィスツクル代表
ファイナンシャルプランナー
