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女性に多い「寒暖差疲労」 対策。対策のカギは自律神経を整えること!

女性に多い「寒暖差疲労」 対策。対策のカギは自律神経を整えること!

朝晩と日中との寒暖差や、室内外の寒暖差……。こうした環境で気をつけたいのが「寒暖差疲労」です。更年期に伴い体調がゆらぎがちな50代女性がやっておきたい対策をご紹介します。

寒暖差疲労とは?

原因は気温差による自律神経の乱れ

日中はポカポカと暖かいのに朝晩は肌寒い。暖房が効いた室内を一歩出れば外は冷たい風や空気にさらされる……。寒暖差疲労とは、このように気温差が大きい環境で自律神経のはたらきが乱れ、さまざまな不調が起こることを指します。

自律神経には環境に合わせて体温を調整する機能があります。気温差が大きくなると自律神経が過剰にはたらいて疲労が蓄積し、寒暖差疲労が起こるといわれています。

症状はさまざま、特に冷えに注意

寒暖差疲労の症状には、冷えや肩こり、頭痛、めまい、倦怠感、胃腸の不調、寝つきが悪い、朝起きられないといった身体症状のほか、イライラ、不安感といった精神症状があります。特に冷えはさまざまな不調の原因につながるため、注意したい症状です。

女性やデスクワークの人がなりやすい

気温差が大きくても、すべての人が寒暖差疲労になるわけではありません。寒暖差疲労は男性よりも女性がなりやすいほか、屋外で仕事をする人よりもデスクワークの人がなりやすいといわれています。

理由として、女性は男性よりも筋力が少なく、発汗で体温を下げる力が弱いことや、毎月の生理周期でホルモンバランスが変動することが挙げられます。また、デスクワークの人は一定の気温のもとで過ごす時間が長いため、急激な温度変化に対応できず寒暖差疲労を起こしやすいと考えられています。

これらに加えて、50代女性は更年期に伴い女性ホルモンの分泌が急激に減少することで、心身の不調が起こりやすい年代です。寒暖差疲労も更年期症状も、自律神経の乱れが主な原因とされています。体調がゆらぎやすい50代女性は、健康管理の一環として寒暖差疲労のケアを心がけたいですね。

寒暖差疲労の対策

寒暖差疲労の予防や改善が期待できるセルフケアをご紹介します。まずは規則正しい生活を心がけて、体を冷やさないようにしましょう。

入浴で体をあたためる

お風呂に入るときはシャワーで済ませず、湯船につかりましょう。体温プラス4℃くらいのぬるめのお湯に約10分間つかることで体があたたまり、リラックスにつながります。

食べ物で体をあたためる

冷たい食べ物や飲み物は直接体を冷やすので、とり過ぎないようにしましょう。東洋医学では、ショウガやシナモン、にんにく、ネギ、鶏肉、エビなどは体をあたためる食材といわれています。これらを使ったあたたかい飲み物やスープなどが特におすすめです。

適度な運動をする

寒暖差疲労の予防や改善には適度な運動習慣も大切です。ウォーキングやストレッチ、ヨガなどは血行をよくし、自律神経を整える効果も期待できます。

同じ姿勢を続けない

デスクワークのときやスマートフォンを見るときは、同じ姿勢を長時間続けないようにしましょう。筋肉が緊張して自律神経のはたらきが乱れやすくなります。合間に休憩を挟み、ストレッチをして血行を促しましょう。

衣類で工夫する

気温差が大きいときは、寒さや暑さを調節しやすいように衣類で上手に工夫しましょう。カーディガンやストール、ジャケットなど、手軽に脱ぎ着できるものを持ち歩くと便利です。

症状がつらいときは医療機関を受診する

寒暖差疲労の症状がつらいと感じるときは、我慢や無理は禁物。症状を悪化させないためにも、ほかの病気が隠れていないかどうか確認するためにも、医療機関を受診して医師に相談しましょう。

(まとめ)
季節の変わり目や冷暖房を使用するシーズンは気温差が大きくなりやすい時期です。気温差が大きいと疲れが溜まりやすいことを理解して、こまめに対策を行い、心身をいたわりましょう。

構成・文/大人のおしゃれ手帖編集部 画像協力/PIXTA
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