50代ならではの注意点:出口を意識したリスク管理

50代の資産運用は、退職が視野に入ってくるため、資産が大きく目減りする下落リスクへの備えが重要になります。特に老後資金などに使うための取り崩しや売却が始まる直前に大きな相場下落が起きると、その後の家計に深刻な影響を与えかねません。
対策として、以下の2点を意識しておくと良いでしょう。
・段階的にリスク性商品の割合を減らす
退職や金融資産の取り崩しのタイミングが近づくにつれて、例えば毎年5%ずつ株式の一部を売却して債券や預貯金に移すなど、徐々に安定運用の比率を高めていく。
・クッション資金を用意する
3年分程度の生活費を預金や個人向け国債などで確保しておく。こうすることで、相場が急落した時に慌てて投資信託や株式などを取り崩さずに済み、相場の回復を待つ余裕が生まれます。なお個人向け国債は購入して1年間は売却して現金にすることができません。購入する際は注意してください。
50代からの賢い資産形成への5ステップまとめ
今日からできることを5つのステップに分けてみましょう。
1.家計の仕分け:まずは自身の資産を生活防衛資金、5年以内に使うお金、5年~10年以上使わないお金に分け、それぞれの金額を書き出してみる
2.積立設定:のお金に対して、全世界株式インデックスファンドなどを中心に、毎月の自動積立を設定する
3.銘柄の見直し:現在保有しているファンドよりも低コストで同じような商品があれば、乗り換えを検討する。ただし、同じリターンであっても資産総額が大きいほど効果は大きくなるため、同じような商品を頻繁に乗り換える必要はなし
4.年1回の棚卸し:当初決めた資産配分からズレていないかチェックし、必要ならリバランスを行う
5.ライフイベント前の点検:退職や大きな支出が近づいたら、株式の比率を控えめにするなど、ポートフォリオを点検する
50代は老後準備のラストスパート期であると同時に、まだ十分に時間をかけて資産を育てられる貴重な時期でもあります。焦らず、短期的な市場の動きに一喜一憂せず、ご自身が安心して眠れる範囲で、じっくりと資産形成を進めていってください。
※資産運用や投資に関する見解は、執筆者の個人的見解です。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。
