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「くつろげないから」“大量閉店”したアメリカのスタバ…「日本のカフェチェーン」が他人ごとで済まないワケ

「くつろげないから」“大量閉店”したアメリカのスタバ…「日本のカフェチェーン」が他人ごとで済まないワケ

◆効率重視の“中国産カフェ”が市場を席捲?

 帝国データバンクによると、2024年度の喫茶店の倒産件数は過去最多のペースで進行しており、2024年4月から2025年2月までで66件発生。年度累計では2018年度の73件を上回る可能性があります(「「喫茶店」の倒産動向(2024年度)」)。背景の一つにあるのが、人件費の高騰でした。

 日本のスターバックスは従業員に対する教育が徹底されており、時間も十分に割かれています。それがサービス力の向上に繋がり、顧客満足度を引き上げています。しかし、人材の獲得が満足に進まなくなると、立ちどころにこの好サイクルが逆回転する可能性があるのです。

 そして、新たな脅威も現れました。生産性を重視した中国産カフェです。

 ラッキンコーヒーの創業者が立ち上げたコッティコーヒーが2023年に日本に進出。この会社は2022年創業で、すでに世界で1万6000店舗以上を展開しています。急拡大している要因が、価格の安さとオペレーションの簡略化でした。フードメニューはなく、店舗が狭いためにテイクアウトが中心です。

 コンビニのコーヒーとカフェの中間にあるような店舗で、日本の人手不足という側面に焦点を当てると、理にかなった店づくり。

 ラッキンコーヒーは2025年7月にアメリカに1号店をオープンしました。効率化を重視したスタイルのカフェが、アメリカ市場も侵食しています。

 カフェ業界は、効率化とサービス力のどちらかを選ばざるを得ず、アメリカのスターバックスは後者を選びました。しかし、その歪みも表面化しています。

 日本の多くのカフェチェーンも多くはサービス力を重視しています。人口減少という抗いきれない状況がある中、どこまで続けられるかが勝負になるでしょう。

<TEXT/不破聡>

【不破聡】
フリーライター。大企業から中小企業まで幅広く経営支援を行った経験を活かし、経済や金融に関連する記事を執筆中。得意領域は外食、ホテル、映画・ゲームなどエンターテインメント業界
配信元: 日刊SPA!

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