今回取材した夫婦も“かなり”普通じゃない部類に入るのではないでしょうか。

◆出会いは英会話教室から
「最初はただのクラスメイトだったんです」慎二さん(仮名・29歳)は少し照れながら語ってくれました。
英会話を学ぼうと通い始めた教室で、隣の席に座ったのが瑞希さん(仮名・27歳)。そこから会話を重ね、気づけば一緒に帰ることが習慣になっていたそうです。
二人には奇妙な共通点がありました。どちらも祖父母に育てられ、親の顔をほとんど知らないという境遇です。
「ああ、似たような人生を歩んできたんだな、と自然に親近感がわきました」と瑞希さんは笑顔で話します。
偶然とも思える境遇の一致は、二人の距離を一気に縮めるきっかけになったのです。
やがて交際へと発展し、昨年めでたく結婚。周囲から見れば、よくある馴れ初めの延長線上にある幸せな夫婦の姿でした。しかし、その裏には予想もしない真実が隠されていました。
◆戸籍が語った「衝撃の事実」
結婚を決め、入籍に向けて準備を進めていたある日のこと、二人はそれぞれの戸籍謄本を取り寄せたと言います。「驚いたというか、何というか……。まさかあんな事実が隠れているなんて……」と慎二さんは当時を振り返ります。
当然ながら二人の苗字は異なっていました。しかし、それは母親姓で、あくまでも通称だったのです。
その二人が広げた戸籍には、なんと同じ苗字が記されていたのでした。筆頭者が一致していたのです。
つまり父親が同じだったのです。二人は戸籍上の“兄妹”であることを、その瞬間に知ってしまったようです。
「頭が真っ白になりました。最初は信じられなくて、何度も何度も読み返しました」と瑞希さん。
二人は、声も出ないままただ呆然と謄本を見つめ続けたといいます。

