
1.美容部員とは
美容部員(ビューティーアドバイザー)とは、百貨店やセレクトショップなどのコスメカウンターで、化粧品を提案・販売する職種のことです。顧客の肌の悩みをヒアリングし、スキンケアやメイクアップを通じて、その人に合った商品を提案します。
所属するメーカーや店舗によって、ビューティーアドバイザー(BA)、 ビューティーカウンセラー(BC)、ビューティーコンサルタント(BC)、化粧品販売店員、美容スタッフなどの呼び方があります。
厚生労働省によると、美容部員の仕事内容は下記のようにまとめられます。
化粧品販売会社からデパートやスーパー、小売店、ドラッグストア等に配置され、店頭で化粧法やスキンケアのための商品アドバイスや販売を行う。美容部員ともいう。来店客の希望を聞いてスキンケアやメーキャップ、ヘアケア、などに関してのカウンセリング(助言)を行う。(中略)メーク方法を教えたり、実際にメークをして似合う色を選んだり、サンプル品を提供して使い心地を確かめてもらいながら、商品を販売する。職業情報提供サイト日本版O-NET「化粧品販売/美容部員」より抜粋
2.美容部員の仕事

美容部員は、美容と化粧品に関する専門知識を活かしてさまざまな業務をおこないます。それぞれの具体的な内容を見ていきましょう。
■接客・販売
美容部員のメインの仕事は「接客して、化粧品を販売すること」です。
接客では初めにカウンセリングによってお客さんの悩みを聞き、最適な化粧品を提案します。コスメカウンターでは、提案する商品を使って実際にメイクアップやスキンケアなどを施す「タッチアップ」をおこないます。
また、化粧品を手の甲に出して、香りや使用感を確かめてもらうことを「ハンドデモ」と呼びます。このカウンセリング、提案、タッチアップ・ハンドデモの流れが「接客」の基本です。
化粧品をお客さんに気に入ってもらい「販売」につなげるためには、美容とコスメに関する豊富な知識、メイクアップ・スキンケアの技術力、高い接客力が求められます。
■会計・検品・在庫確認・発注・清掃
メイン業務の接客・販売以外に、化粧品の会計、陳列、検品・在庫確認・発注などのバックヤード業務、売場清掃などがあります。基本的に立ち仕事がメインとなるため、事務処理能力や体力も必要になるということを覚えておきましょう。

