5.美容部員の給与
2024年12月時点でジョブメドレーに掲載されている美容部員の給与は次の通りでした。なお、残業手当や賞与など、月によって変動する金額は含みません。あくまで参考程度にとらえておきましょう。
下限平均 | 上限平均 | 総平均 | |
|---|---|---|---|
パート・アルバイトの時給 | 1,212円 | 1,359円 | 1,286円 |
正職員の月給 | 21万8,640円 | 30万15円 | 25万9,327円 |
正職員の年収* | 306万960円 | 420万210円 | 363万578円 |
6.美容部員の将来性
6-1.国内化粧品市場の動向
2022年までの国内化粧品市場は、新型コロナウイルス感染症の流行により大きく落ち込みました。コロナ禍直前はインバウンド消費の勢いもあり、国内の化粧品出荷額は1兆7,000億円台にのぼりましたが、2022年には1兆3,000億円を下回り、過去30年間で最も低い結果となりました。

日本化粧品工業連合会|化粧品統計「化粧品出荷」より引用
しかし、2023年3月にはマスク着用が個人の判断に委ねられ、同年5月には感染症法上の分類が5類に引き下げられたことで、市場は徐々に回復基調にあります。
品目別化粧品出荷率を見ると、2022年から2023年にかけて、美容液、ファンデーション、日焼け止めといった皮膚用化粧品が増加に転じました。これらは、スキンケア商品の安定した需要と、マスク着用の緩和によるメイクアップ需要の高まりを反映しています。
6-2.従来の接客に付加価値が必要
近年ではオンラインで手軽に化粧品が購入できることや、コロナ禍で手や顔への直接的な接触を避ける人も多いことから、店頭に足を運ばない人も増えてきています。
そのような中で、美容部員として活躍するためには、従来の接客に付加価値が必要です。対面販売でのスキルアップに加え、手や顔に触れにくいタッチアップの工夫や、SNSを活用したライブコマース(消費者と双方向コミュニケーションをおこなうライブ配信)など、購買意欲を高める手法も変化しています。
時代の変化に合わせたスキルの習得は、就職・転職活動においても役に立つでしょう。美容部員の仕事を探している人は、参考にしてみてください。
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