3. セラピストになるには?

これまで紹介したとおり、セラピストはその職業によって「資格が必須」「なくても就業可能」の2つに分かれます。
アロマセラピストやエステティシャンなどのリラクゼーション・美容系セラピストに関しては、働くために必須の資格はありません。しかしサービスを提供する以上、技術力は必ず求められるため、民間資格などでスキルを習得してから働く人も多くいます。とくに将来的に独立開業を視野に入れている場合は、顧客からの信頼を得るためにも資格取得は有効な手段といえるでしょう。
理学療法士や作業療法士、柔道整復術、あん摩マッサージ指圧師など国家資格に該当するものは、大学や専門学校などの指定養成校で専門知識を学んだうえで、国家試験に合格する必要があります。
また心理系セラピストである公認心理師、臨床心理士も指定養成校で学び、国家試験や民間資格の試験に合格する必要があるほか、一部ルートでは数年の実務経験が求められる場合もあります。
4. セラピストの就業先
セラピストの就業先は、各職種の専門性に応じてまったく異なります。
アロマセラピストやエステティシャンなどのリラクゼーション・美容系セラピストの場合は、アロマセラピーサロンやエステサロンなどの専門サロンで働くことが一般的です。またスポーツジムやホテル内などにサロンが併設されている場合や、デイサービスなどの福祉施設で施術を提供しているところもあります。
リハビリ職(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)の大半は、病院や診療所などの医療機関で勤務しています。次いで多いのは訪問看護ステーションや、介護老人保健施設などの福祉施設です。
柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師、整体師の主な就業先は、接骨院や整体院、マッサージ院などの治療院です。また柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師などの国家資格を保有している場合は、機能訓練指導員として介護施設で機能訓練を担当することもできますし、医師と連携して治療を依頼されることもあります。
公認心理師や臨床心理士は、病院の精神科や精神保健福祉センターといった保健医療領域、児童相談所や児童福祉施設などの福祉領域、スクールカウンセラーなどの教育領域、企業カウンセラーなどの産業労働領域など多岐にわたります。
参考
- 厚生労働省|職業情報提供サイト

