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CRC(治験コーディネーター)の仕事内容、なり方、必要な資格、給料などについて!

CRC(治験コーディネーター)の仕事内容、なり方、必要な資格、給料などについて!

5.治験コーディネーターのやりがい・つらいこと

治験コーディネーターの仕事には、製薬会社、医療機関の関係者、被験者さんとのコミュニケーションが欠かせません。被験者さんの一番身近な存在として、治験に対する不安をケアしたり、治験を問題なく進められるようサポートしていくことで、調整役としてのやりがいを感じられることでしょう。

製薬会社の臨床開発モニターや医療機関の関係者と接する過程で、疾患や新薬に対する知識を得ることで、専門性をみがくことも可能です。

一方、治験コーディネーターの業務はスケジュール管理や製薬会社・患者さんへの対応と多岐にわたり、慣れないうちは業務のペースをつかめずに苦労する方も多いようです。また、書類作成も多い仕事のため、事務作業が苦手な方にとってはつらいかもしれません。

過去にインタビューをしたUさんによると、SMO(治験施設支援機関)で働く治験コーディネーターには、「移動の多さ」がネックになるというお話もありました。しかし、仕事が早く上がれる日があったり土日祝日が休めたりと、自分の時間を確保しやすいため、転職満足度は高いようです。

派遣先の病院は日によって違いますし、午前と午後で別々の医療機関へ行くこともあります。なので、午後の病院が早く終わればそのまま直帰することも多いです。一応、定時は9時~17時半なんですけどね。

(中略)

転職満足度は70点くらいでしょうか。残りの30点は「移動が多い」ところです。ずっと事務所で働いていたい(笑)。ただ、給料はそれほど悪くないし土日祝休みですし、概ね満足しています。

6.治験コーディネーターの将来性

日本SMO協会の調査によると、CRCの数は2020年には2,600人を下回りましたが、2023年には再び2,800人台へと増加しています。

SMO(治験施設支援機関)で働くCRC(治験コーディネーター)数の推移

「日本SMO協会データ2023」 より作成

薬効分野別の治験の届出数の推移をみると、糖尿病や高血圧などの生活習慣病に対する治験届件数が減少傾向にある一方で、がん治療薬の治験届件数は増加傾向にあります。また日本SMO協会では、がんに関する自社勉強会を開催したり、がん領域専門CRCの育成を強化したりしています。

薬効別治験計画届出件数の推移

参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構|治験計画届出件数

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